封禅国山碑(ほうぜんこくざんひ)は、中国三国時代の呉において、天璽元年(276年)に建てられた顕彰碑。研究者によっては「禅国山碑」と呼ぶ場合もある()。同年に建てられた天発神讖碑と設立事情を同じくし、両碑は兄弟関係にあたる。 極めて特殊な独自の書風と内容を持った碑として知られている。また呉の最後の皇帝の孫晧の失政を後世に伝える史料でもある。 魏の碑が大半を占める三国時代にあって、貴重な他国の書跡である。現在は江蘇省宜興市の国山に原石が残されており、廟が設けられ厳重に保管されている。