増六の和音(ぞうろくのわおん)は、ドッペルドミナントの第5音下方変位諸和音のうち、使用頻度の高い第2転回位置の和音の総称で、イタリアの増六、フランスの増六、ドイツの増六がある。これらのヨーロッパの各国に因んでつけられた名前は、その正確な由来については音楽学者の意見が一致していない。増六度の音程は、異名同音で言えば短七度と同じだが、和声の機能としては異なる。すなわち二つの増六度の構成音は導音・下行導音として、開く形で1オクターブ(完全8度)に向かう強い推進力を持っている。増六の和音は主に18世紀後半のウィーン古典派の作品などに頻繁に見られる。

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  • 増六の和音(ぞうろくのわおん)は、ドッペルドミナントの第5音下方変位諸和音のうち、使用頻度の高い第2転回位置の和音の総称で、イタリアの増六、フランスの増六、ドイツの増六がある。これらのヨーロッパの各国に因んでつけられた名前は、その正確な由来については音楽学者の意見が一致していない。増六度の音程は、異名同音で言えば短七度と同じだが、和声の機能としては異なる。すなわち二つの増六度の構成音は導音・下行導音として、開く形で1オクターブ(完全8度)に向かう強い推進力を持っている。増六の和音は主に18世紀後半のウィーン古典派の作品などに頻繁に見られる。 (ja)
  • 増六の和音(ぞうろくのわおん)は、ドッペルドミナントの第5音下方変位諸和音のうち、使用頻度の高い第2転回位置の和音の総称で、イタリアの増六、フランスの増六、ドイツの増六がある。これらのヨーロッパの各国に因んでつけられた名前は、その正確な由来については音楽学者の意見が一致していない。増六度の音程は、異名同音で言えば短七度と同じだが、和声の機能としては異なる。すなわち二つの増六度の構成音は導音・下行導音として、開く形で1オクターブ(完全8度)に向かう強い推進力を持っている。増六の和音は主に18世紀後半のウィーン古典派の作品などに頻繁に見られる。 (ja)
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  • 増六の和音 (ja)
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