十巻本歌合(じっかんぼんうたあわせ)は、平安時代中期に編纂された、日本最初の歌合集成。仁和年間から天喜4年に至る約170年間の46度の歌合を収める。企画は藤原頼通で、源経信が編纂に関わったか。全46度の歌合のうち、38が完存、6が部分的に残り、2が散逸した。前田育徳会(巻第一・二・三・八及び巻第十の内9度(国宝))、陽明文庫(巻第六(国宝)、総目録(重要文化財)、巻第十の内1度)、東京国立博物館(寛平御時后宮歌合(国宝))ほか諸家に分蔵。現存するのは草稿本であり、未完に終わったと見られる。目録内題は歌合。また伝宗尊親王筆歌合巻、類聚歌合十巻本、十巻本などとも呼ばれる。