何尊(かそん)は西周成王時代(紀元前11世紀)の銅尊。尊は青銅器で酒器の一種、「何」という貴族がつくらせたのでこう称する。 1963年、中華人民共和国陝西省宝鶏市賈村出土。全高は38.8cm、口径は28.8cmある。重量は14.6kg。蔵。 何尊の内庭には122字の銘文がある。銘文の内容は、成王が洛邑へ遷都したことを記している。「中国(𠁩或)」という言葉が見られる最古の文字記録である。