マイプ(学名:Maip)は、アルゼンチンのサンタクルス州から化石が産出した、後期白亜紀のメガラプトル類に属する獣脚類の恐竜の属。全長約9メートル、胴体幅約1.2メートル、体重約5トンと推定されており、頑強な体格をしていたことが示唆される。当時の南アメリカにおける最大級の獣脚類恐竜であり、頂点捕食者であった可能性がある。 2020年3月から研究チームによる調査が開始。椎骨や肋骨が確認されているが、頭蓋骨は発見されていない。2022年4月に原記載論文が発表された。属名の"Maip"はパタゴニア地方の悪霊にちなみ、種小名の"macrothorax"は「大きな胴体」を意味する。