『ゴリオ爺さん』(ゴリオじいさん、仏:Le Père Goriot)は、19世紀フランスの文豪オノレ・ド・バルザックにより、1835年に発表された長編小説で代表作。作品集『人間喜劇』のうち「私生活情景」に収められた。 1819年のパリを舞台に、子煩悩な年寄りゴリオ、謎のお尋ね者ヴォートラン、うぶな学生ウージェーヌ・ラスティニャックの3人の生き様の絡み合いを追う。大衆受けする作品で、しばしば映像化や舞台化がなされている。 サマセット・モームは、『世界の十大小説』の一つに挙げている。この作品の影響で、「ラスティニャック」は、フランス語で出世のためならどんな手も使う野心家をさす代名詞となった。