ウォーワゴン(War wagon)とは、戦争に使われた重厚な馬車である。内部乗員は馬車で大砲や矢から身を守りながら、細いスリットから槍、弓、弩、銃等で攻撃を行った。また、キャンプを囲い機動的な要塞としても運用された。 時代や地域によって、Wagon Fort、ヴァーゲンブルク(Wagenburg)、洞屋车などとも呼ばれる。ウォーワゴンの運用で最も知られるフス戦争では、ボゾバ ハラドバ(チェコ語: vozová hradba)と呼ばれている。 古代には戦車(チャリオット)として戦闘用の馬車は存在したが、チャリオットは馬に牽引されて戦場を駆け回る機動戦力として運用されたのに対し、ウォーワゴンは戦闘時は馬を外す、移動可能なトーチカである点で区別される。