イワンのばか(イワンの馬鹿)はロシアの民話にしばしば登場する男性キャラクター。極めて純朴愚直な男ではあるが最後には幸運を手にすることが多い。ロシア語では「Иван-дурак」 もしくは「Иванушка-дурачок」(指小形)。 日本では帝政ロシア時代の小説家レフ・トルストイによる彼を主人公とした作品で特によく知られ、長谷川天渓 訳『大悪魔と小悪魔』(『1902年・雑誌『少年世界』に連載)や内田魯庵訳『馬鹿者イワン』(1902年・雑誌『学鐙』に連載)などをはじめ多くの和訳がある。以下はこの作品についての説明である。