Zバッファ (Z-buffer, Z-buffering) とは、3次元コンピュータグラフィックスにおいて、深度(奥行き)情報を用いて物体の描画処理を省略し高速化するための技術、およびその深度情報を格納するメモリ領域のことを指す。深度バッファ (depth buffer) とも呼ばれる。コンピュータグラフィックスの分野では比較的古くから存在する技術(ローテク)ではあるが、計算資源の制約が多いリアルタイムグラフィックス用途では特に効果的な技術であり、2015年現在では流通するほぼあらゆるハードウェア(グラフィックスカード/グラフィックスチップ)で使用することができる。 同種として、より描画精度を向上させられるWバッファという技術もあるが、Zバッファほどの広範なハードウェアサポートはない。