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心の支え・心の拠り所の表現・描写
(小学生のころ女の子に手を握られたという初恋の思い出は、)彼が、苦痛に満ちた十代を生き延びていくための、基本的な情景のひとつとなった。その情景は常に少女の指の強い感触を伴っていた。彼女の右手は、苦しみあえぎながら大人になっていく天吾を、常に変わることなく勇気づけてくれた。大丈夫、あなたには私がいる、とその手は告げていた。
カカシは巨大な島の支えだった。指標であり、夜に灯る明かりであり、方角を知らせる磁石だった。それを失った住人たちは、事実を受け止められず、動転している。
何かに縋って、それを杖にして立ち上がること。世界を秩序立ててくれるもの。それがあるから生きられる、それがないと生きられない、というようなもの。
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