里見香奈女流四冠が女流初のタイトル戦本戦進出!プロ編入試験受験資格も獲得
スポーツ報知
将棋の第48期棋王戦予選8ブロック決勝が27日、大阪・関西将棋会館で指され、里見香奈女流四冠=女流王座、女流王位、女流王将、倉敷藤花=が後手の古森悠太五段(26)を破り、挑戦者決定トーナメント入りを決めた。
プロ棋戦の8大タイトルのうち、女流棋士の出場枠は名人戦、王将戦を除く6つにあるが、女流棋士がタイトル戦本戦に進出するのは史上初の快挙。里見は同予選で、浦野真彦八段(58)、澤田真吾七段(30)、池永天志五段(29)、冨田誠也四段(26)と撃破し、古森を下して5連勝で本選入りを果たした。
また、この5連勝で里見は女流棋士として史上初めてプロ編入試験の受験資格を獲得した。昨年7月の黒田尭之五段戦=王位戦予選、勝利=から数えて、これでプロ公式戦10勝4敗を記録。「最もよいところから見て10勝以上、なおかつ勝率6割5分以上の成績を収めたアマチュア・女流棋士の希望者」の条件をクリアした。里見が試験を望む場合は、1か月以内に、四段以上の推薦を受けた上で50万円の受験料(税別)を支払い、新四段5人との5番勝負に挑み、3勝すれば合格となる。
里見は19年にも受験資格獲得へ王手をかけていたが、果たせなかった。
プロ編入試験は近年では2022年、当時将棋講師でユーチューバーだった折田翔吾四段が3勝1敗の成績で合格。受験料をクラウドファンディングで募ったことも話題になった。