SUPを終え、お兄さんにもありがとうを伝えて、一旦宿へ戻る。
少しお腹がすいたが、今日はどこかでモーニングを食べると決めていた。
名残惜しいながらも片づけをして、宿をチェックアウト。
13時半ごろには飛行機が出発なので、それまでに最後にやり残したこと達をクリアしなければ。
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まず初めに、空港に一旦向かう。
荷物を先に預けておきたかった。レンタカーなので持ち歩くのは問題ないが、万が一、残りのミッションに時間がかかったとしても、保安検査だけで済むように。
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荷物を預けたらまずはモーニングを食べに調べていたカフェへ。
アサイーボウルなるものを食べてみたかった。Googleマップで調べて、MAHHO TERRACEというお店に行くことにした。
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迷わずアサイーボウルとホットコーヒーを注文。
本日の朝食をありがたくいただく。
思いのほか、アサイーボウルは冷たかったので、お腹が冷えそうだったがそこをカバーするかの如く、ホットコーヒーが体に染み渡る。
おいしい。
贅沢なモーニングタイムを過ごした。
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店を出て、まだ9時半。
昼は絶対に宮古そばを食べると決めていたが、店の開店は11時。
1時間半、最後に何をしたいか、といわれたら、海を見る以外思いつかなかった。
すぐ近くのビーチを探して移動。
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旅で達成できていなかった、海辺で読書を実行した。
丁度良いサイズのコンクリートのブロックのようなものが、波打ち際に置いてあったのでそこに座って、サンダルを脱いで足を海水にチャプチャプしながら読書。
やっぱり海がきれいすぎて、あまり集中はできなかったけど、20分ほどは読書したんじゃないだろうか。
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最後に旅の目的を達成できてよかった。
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さあ、そろそろ昼食に向かう良い時間になったので、車をお店まで走らせる。
さっきモーニングを食べたじゃないかって?
ええ、そうです。旅行中はご飯の間隔がどれだけ狭くても、後悔しないように食べなさいという言い伝えがあるので、問題ありません。(主人公による主人公のための言い伝え)
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お昼に選んだのは、「宮古そば まっすぐ」
ここでは、宮古そばとソーキそばの合体版のような、沖縄・宮古つめこみのそばがたべられるとのことで、選んだ。
開店前に既にお客さんが並んでいる。私も一緒に並ぶ。
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開店し、窓際の席に案内してもらう。
事前に調べたところ、宮古そばはもちろん、ジューシーという沖縄の炊き込みご飯もおいしいとのことだったので、一緒に注文。
飲み物はオリオンソーダ。
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そばもごはんもすぐに出てきた。
ありがたくいただきます。
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そばは柔らかい出汁とお肉とかまぼこと、程よい噛み応えの麺のすべてがマッチした絶妙な味わい。
そして、噂のジューシーは甘み強めの優しいおばあちゃんの炊き込みご飯。の味。
最高の沖縄飯をほおばる。
胃のキャパシティは、普段であればとっくに限界を超えているが、この時ばかりはツルツルと喉を通って行った。
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最高の締めくくりのご飯だ。
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沖縄飯を堪能して、11時40分。
レンタカー屋さんには、12時30分~13時00分で返却に行くと伝えている。
あと1時間…。
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もう海は先ほどで完結した。
お土産はもう調達している…。
どうしようか、迷ってしまったが、ふと宿泊したホテルで聞いた話を思い出した
リゾートにあるリフト等も、そちらのアプリをダウンロードしていただければ、クーポンの画面ご提示で無料でご利用いただけます。
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いくっきゃない。
丁度リフトまでは20分、レンタカー屋さんまでも20分、リフトはきっと10分程度だから丁度の計算だ。
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実はそのリフト、宮古島に来る前のリサーチ段階で、気になってはいた。
何せ、主人公はリフトが大好き。ふわふわと空中散歩できる乗り物なんて最高ではないか。
最後の最後に思い出してよかった。
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車を走らせ、リフト乗り場へ。
しっかりとクーポン画面も見せて、乗せてもらう。
ゆったりとしたスピードのリフトに乗って、空中散歩開始。
片道10分強だったかな。
最後の最後にこの旅を振り返る。
…
すごくいい夏休みだったな。
初めての一人旅、宮古島を選んでよかったな。
ウミガメ、かわいかったな。
温泉、気持ちよかったな。
海の青、きれいだったな。
ちょっと疲れたな。
でも幸せだったな。
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名残惜しい気持ちでいっぱいだ。
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空中散歩をしながら、そんな感傷に浸る主人公。
リフト降り場でスタッフの人が2人で待っていてくれたのだが、平日の真昼間なので、リフトに乗っている人は少ない。
少し気だるい表情で私が到着する50mくらい手前からずっと私の方をじっと見て、待ち構えている。
非常にシュールな光景のあまり、主人公はにやけが止まらず、にやにやしながらリフトを降り立つ成人女性と、両サイドに待ち構える気だるげバイトマンという、シュールさマシマシの光景が出来上がってしまったのも、いい思い出。
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復路ももちろんリフトで。
最後にお世話になったリゾートと海に感謝を心で伝えながら、空中散歩を楽しんだ。
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ついに出発の時刻が迫ってきた。
レンタカー屋さんまで車で戻り、ぴったり12時30分に到着。
空港まで送迎してもらった。
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帰りの飛行機は数分の遅れはあったものの、順調に宮古島から飛び立った。
那覇で乗り換えだったが、乗り換え時間35分しかない、タイトスケジュールで実際は間に合うかドキドキしていたのだが、なんと、到着ゲートがそのまま次の便出発ゲートで、乗り換え0距離という奇跡。
しっかりと那覇空港で紅芋ソフトをいただいた。
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帰りの飛行機は案の定爆睡。
疲労からか、強い日差しからか、からだが熱を持ったような感じで、さすがに無茶をしすぎたかなと思ったりもしたが、よいだろう。
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地元の空港について、荷物を受け取って、外に出る。
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少し湿度があって、ぬるっとしている。
でも宮古島よりずいぶん涼しい。
うん、
いつもの空気だ。
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ただいま。
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旅をし続けたこの7日間、外に出て非日常の中で新しい体験や異なる文化のすばらしさをたくさん感じた。
でも、その分、地元の落ち着きと温かさを強く意識するきっかけにもなった。
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贅沢な一人旅、楽しいながらも学びの多い2泊3日でした。
これからもっと、一人の時間も大切にしていきたいな、と思った主人公だったのでした。
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