青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ロロ『常夏』

シーンとシーンの繋がりを弱くする代わりに、細かく配していく事で、1つの大きい物語ではなく、小さなグルーヴの明滅でもって、何か大きないものを描けないか、という試みで作られたのがこの『常夏』であるらしい。そういう意味では成功なのだろうか。でも、…

バナナ学園純情乙女組『秋の大運動会』

男女問わずセーラー服をまとった50人の若者が、爆音ノイズミックスで、アニメソング、初音ミク、モー娘。、ももいろクローバー、AKB、サンボマスター、小沢健二・・・ジャンク混ぜこぜの音楽で踊り狂う。「一億年と二千年前から君が大好きだと叫びたい、実行…

大橋裕之『シティライツ』

シティライツ(1) (モーニング KC)作者: 大橋裕之出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/10/21メディア: コミック購入: 6人 クリック: 46回この商品を含むブログ (29件) を見る大橋裕之の商業誌での週刊連載作品が単行本にまとめられた。傑作だ!夜散歩をして…

ナカゴー『ダッチプロセス』

どこまでもバカバカしいが、同時に非常に真面目な劇団だ。モスバーガー王子店の店長が突然大きなハンバーガーになってしまった、という導入のナンセンスさに興奮。しかし、「こういった不条理な出来事が巻き起こる演劇の行く着く先は3.11のメタなんだよなぁ…

最近のこと(2011/10/23~)

秋になったので読書を再開したい。手始めに夏目漱石『草枕』を鞄に携帯してみたけれど1ページ目までしか読んでない。『ブラック・ジャック創作秘話』1巻を読んだ。ブラック・ジャック創作秘話?手?治虫の仕事場から? (少年チャンピオン・コミックス・エクスト…

ジョン・ファヴロー『カウボーイ&エイリアン』

脚本の細部の雑さが気にならないほど気合の入った画作り。冒頭の西部劇としての画のクオリティはとりわけ高い。宇宙人来なくていいぞ、とすら思ったのですが、西部劇にSF劇が融和する宇宙人襲来のシークエンスもハッとするほどの鮮度で、素晴らしかった。こ…

最近のこと(2011/10/19~)

マームとジプシーの『Kと真夜中のほとりで』は作中で、Deerhunter、Atlas Sound、Mum「Green Grass of Tunnel」が爆音で流れる。演劇に興味ないけどブラッドフォード・コックスは大好きだ、という方もこの機会に劇場に足を運んでみてはどうでしょう。あとあ…

マームとジプシー『Kと真夜中のほとりで』

私たちは忘れていってしまう。なんでもかんでも。あの未曾有の大震災の事ですら、忘れ去ろうとしている。いや、そもそも”私”はあの震災に関して部外者だった。もちろん、たくさんの不安や悲しみを感じ、疲弊した。しかし、私はやはりあの震災に対して責任を…

ウィル・グラッグ『ステイ・フレンズ』

主演2人が抜群にいい。ジャスティン・ティンバレイクのネイビーのスーツにニットタイとネクタイピンという出で立ちがイカしている。ミラ・キュニスのビッチ感も魅力的だ。モブフラッシュダンスの演出もいい。恋と街の映画だ。ウィル・グラッグはウディ・アレ…

最近のこと(2011/10/10~)

James Blakeの来日公演ほんとに素晴らしかった。このバックの2人の演奏がもすんごいよかったのだ。昆虫キッズのニューシングルにMC.sirafu氏が参加するそうな。更には片想い、昆虫キッズ、スカートの3バンドでライブイベントを行うそう。こいつは必見である…

JAMES BLAKE『JAPAN TOUR 2011』

James Blakeの初来日公演に行ってきた。脳に心臓に口に鼻孔に直撃する凄まじい重低音。文字通りに「震える」体験であった。私の隣で観ていた人が全くもって新しい踊り方を始めるので「わぉ、君だけのダンスのやり方だね!」とか思っていたら、そのまま気絶さ…

最近のこと(2011/10/06~)

バッハ : 平均律クラヴィーア曲集 第1巻アーティスト: グールド(グレン),バッハ出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ発売日: 1994/04/21メディア: CD購入: 2人 クリック: 10回この商品を含むブログ (23件) を見る仕事が珍しく忙しくて、心を落ち着…

私立恵比寿中学『ワンマンライブ後夜祭』

もっと走れっ!!メディア: CD購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (13件) を見るニューシングル『もっと走れっ!!』も好調の私立恵比寿中学の初ワンマンライブ。チケットが取れず不参加でしたが、その後夜祭に参加した。アイドルのライブになると…

四つ子『四つ子の宇宙』

前田司郎(五反田団)、岩井秀人(ハイバイ)、松井周(サンプル)、江本純子(毛皮族)、それぞれが劇団を主宰・脚本・演出を手掛ける4人。同時に役者でもある彼らが一堂に会してお芝居をする。“お楽しみ会”的なオムニバス公演を想像していたのだが、見事に…

MESKAOSKA「Delicate」

以前も何回か書いた事のある黒沼英之というシンガーソングライターがMESKAOSKAという名前で活動を開始するらしい。MESKAOSKA?メスカオスカ?なんだそりゃ。と最初は思いましたが、意外と覚えやすい名前ではないだおるか。色んな意味が込められているのかも…