昔は毛筆、今は自撮り動画 入社試験の変革に昭和のアナウンサー驚く By - 押阪 忍 公開:2018-03-14 更新:2018-03-27 アナウンサー押阪忍連載 Share Post LINE はてな コメント こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。 ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独り言』にお付き合いください。 TV局のアナウンサー試験アナウンサー押阪忍の『美しいことば』 先日、あるTV局のアナウンサー試験に携わっている、旧知のアナウンサーの友人と言葉を交わす機会があり、いまも変わらず人気の採用試験についてたずねてみました。 10年ほど前は、全国から3千人近い応募があったそうですが、いまは少し落ち着き、それでも各局ともに2千人位の学生が毎年応募しているそうです。採用人数は、局により、又その年の事情により違うそうですが、4~5名、女子アナ3名、男子が2名程度が平均ではないかということでした。 まず『エントリーシート』で、第1関門が突破できるかどうか…。そこで100名程度に絞られ、それからプレ試験ともいうべき『インターシップ』での勉強会やセミナー、研修会があり、そこで20~30名に絞られ、いよいよ正式なスタジオでの試験、面接という流れになるそうです。 驚いたことには、SNS時代なんですねぇ。TV局も採用試験に日程や時間を割かれるのを省くために、ナント、応募者本人の自己PRの『動画』を提出して貰い、セミナーの前に、動画による採点をしているのだそうです。 応募者はスマホの自撮りで練習して、(成人式の晴れ着ではありませんが)それなりの衣装を選び、ヘアメイクもして、希望TV局にメールで送る…。 TV局の採用者側も、応募者の表情と話し方と雰囲気は『1分』で分かる訳ですから、これはお互いに理に適った応募、採用方法ではないかと思ったことでした。 いずれにしても、アナウンサー試験は、まだ狭き門のようですね。 それにしてもスマホ時代。自撮りの『動画』でアナウンサーに応募! 毛筆で履歴書を書いた昭和のアナウンサーは、まるで浦島太郎になったひとときでした。 <2018年3月> フリーアナウンサー 押阪 忍 1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典なども行う。2018年現在、アナウンサー生活60年。 日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。 100均の『すのこ』を組み立てて… 作ったものに「発想がすごい」「真似してみる」100均で買った『すのこ』を使って作ったのは?誰でも簡単に真似できるDIYを、ゆう(yupapa_kurashi_)さんが紹介しています。 3児の母「くらえ!」 小学生息子の弁当に「その発想はなかった」「よすぎる…」母が苦肉の策で作った弁当。中身に絶賛の声が上がりました! Share Post LINE はてな コメント
こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。
ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独り言』にお付き合いください。
TV局のアナウンサー試験
アナウンサー押阪忍の『美しいことば』
先日、あるTV局のアナウンサー試験に携わっている、旧知のアナウンサーの友人と言葉を交わす機会があり、いまも変わらず人気の採用試験についてたずねてみました。
10年ほど前は、全国から3千人近い応募があったそうですが、いまは少し落ち着き、それでも各局ともに2千人位の学生が毎年応募しているそうです。採用人数は、局により、又その年の事情により違うそうですが、4~5名、女子アナ3名、男子が2名程度が平均ではないかということでした。
まず『エントリーシート』で、第1関門が突破できるかどうか…。そこで100名程度に絞られ、それからプレ試験ともいうべき『インターシップ』での勉強会やセミナー、研修会があり、そこで20~30名に絞られ、いよいよ正式なスタジオでの試験、面接という流れになるそうです。
驚いたことには、SNS時代なんですねぇ。TV局も採用試験に日程や時間を割かれるのを省くために、ナント、応募者本人の自己PRの『動画』を提出して貰い、セミナーの前に、動画による採点をしているのだそうです。
応募者はスマホの自撮りで練習して、(成人式の晴れ着ではありませんが)それなりの衣装を選び、ヘアメイクもして、希望TV局にメールで送る…。 TV局の採用者側も、応募者の表情と話し方と雰囲気は『1分』で分かる訳ですから、これはお互いに理に適った応募、採用方法ではないかと思ったことでした。
いずれにしても、アナウンサー試験は、まだ狭き門のようですね。
それにしてもスマホ時代。
自撮りの『動画』でアナウンサーに応募!
毛筆で履歴書を書いた昭和のアナウンサーは、まるで浦島太郎になったひとときでした。
<2018年3月>
フリーアナウンサー 押阪 忍
1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典なども行う。2018年現在、アナウンサー生活60年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。