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『俳句』と『川柳』の5つの違い!それぞれの特徴や魅力などもご紹介

By - grape編集部  公開:  更新:

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『俳句』と『川柳』の5つの違い!それぞれの特徴や魅力などもご紹介

※写真はイメージ

「俳句と川柳って同じように見えるけれど違うのかな」と疑問を抱いたことがある人もいるでしょう。

俳句と川柳はどちらも『575』の17音からなる短詩ですが、細かいルールや誕生ルーツなどに明確な違いがあります。

それぞれの違いを理解できれば、どちらが俳句か川柳かを簡単に見分けられるようになるでしょう。

本記事では、俳句と川柳の具体的な違いを5つご紹介します。さらに、それぞれの短詩の作り方やポイントも解説。

俳句や川柳を作ってみたくても、違いが分からずに悩んでいる人、違いを理解してより短詩を楽しみたい人はぜひ参考にしてください。

『俳句』と『川柳』の基本的な形は一緒

『俳句』と『川柳』の基本的な形は一緒

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俳句も川柳も『575』の17音からなる詩です。

俳句は『詠む』、川柳は『吐く』と表現されます。江戸時代に流行した『俳諧(はいかい)』から派生して誕生しました。

『俳諧』とは『連歌』という貴族の文化的な遊びを、一般庶民が遊べるように改造したものといわれています。その『俳諧』の一部の575を独立させ発展させて生まれたのが、俳句や川柳です。

俳句と川柳は細かいルールなどが違いますが、基本的な形が同じであることから、ひと目見ただけでは判別しにくいかもしれません。

『俳句』と『川柳』の5つの違い

『俳句』と『川柳』の5つの違い

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俳句と川柳には、明確な違いが5つあります。なかでも4つは、実際に俳句や川柳の作り方に直結する違いです。

双方の違いを理解できれば、俳句や川柳を簡単に作れるようになるでしょう。

季語

俳句と川柳の1つ目の違いは、季語の有無です。俳句は基本的に季語が必要であり、川柳はなくてもよいといわれています。

ちなみに季語とは、季節を表す単語です。例えば、以下のような単語が季語に当てはまります。

  • ウメ
  • 七夕
  • ミカン
  • イノシシ
  • クリスマス

行事や動物、植物などさまざまな種類の季語があり、季節感や詩の内容を連想させる力がある点が特徴です。

貴族の遊びとして親しまれていた『連歌』でも季語を必須としていたため、俳句は連歌の名残があると考えられます。

切れ字

季語に加えて、切れ字の有無も俳句と川柳の違いです。

切れ字とは『や』『かな』『けり』といったいい切りの表現を担う単語。俳句は切れ字が必要とされており、川柳には必要とされていません。

そのため、俳句か川柳か迷った場合は、語尾が1つの判断基準となるでしょう。

現代の俳句でも切れ字は使用されており、強くいい切るだけでなく、感動を表現したり間を持たせたりする効果があります。

一方、川柳で使用される機会はほとんどないため、切れ字が出てきたら俳句と考えてよいでしょう。

文体(文語体、口語体)

俳句は『文語体』、川柳は『口語体』という文体の違いもあります。文語体とは書き言葉、口語体とは話し言葉です。

俳句は、切れ字が書き言葉にあたるため、文語体で詠まれる傾向があります。統一したほうが、文法としても整った印象を与えやすいでしょう。

ただし、必ずしも俳句は文語体、川柳は口語体でなければならないわけではありません。

俳句の内容をいい切りたい時や、基本を意識して詠みたい場合は、文語体を意識するとよいでしょう。

テーマ

俳句と川柳では、テーマ、内容も違います。

俳句は、自然や四季をテーマにして詠まれる点が特徴です。一方、川柳は人を主体としたテーマであり、人生や生活に関する内容が描かれています。

例えば、第一生命保険株式会社が主催する『サラっと一句!わたしの川柳コンクール』は、日常や情勢から感じたことを吐いた作品を募集しています。

近年は、物価高に関する内容やAI、新型コロナウイルス感染症などを題材とした川柳が多いようです。これらは人の生活に直結するような内容であり、川柳のイメージが湧きやすいでしょう。

歴史的背景

俳句も川柳も俳諧から誕生しましたが、具体的には違う過程をたどっています。

  • 俳句:俳諧の最初の一句である『発句』が独立したもの。
  • 川柳:俳諧の『付け句』が独立したものであり、前句に付け加える部分。『柄井川柳』という名前から川柳になった。

どちらも俳諧から独立し、575の17音であることは同じですが、独立した部分が異なります。

また、俳句で季語や切れ字などのルールがある理由は、発句に同様のルールが設けられていたためだと考えられるでしょう。

『俳句』と『川柳』の作り方

『俳句』と『川柳』の作り方

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俳句と川柳はルールや技術面で大きな違いがありますが、どちらも最低限575を意識することが大切です。ほかにも作り方に違いはあるのでしょうか。

本章では、それぞれの独自ルールや技法についてご紹介します。

俳句と川柳の具体的な違いを理解したうえで作ると、よりそれぞれの魅力を感じられるでしょう。

俳句の作り方

俳句は作り方が大きく分けて2つあります。

  • 一物仕立て:季語のみを詠んだ俳句。季語に対してしっかり向き合う必要がある。
  • 取り合わせ:季語+まったく関係のない内容を盛り込んだ俳句。オリジナリティが出しやすい。

一物仕立て(いちぶつしたて)はオリジナリティが出しにくいため、取り合わせのほうが簡単だといわれています。

取り合わせの俳句を作る際は、まず俳句のネタになりそうな内容を探してみましょう。ネタとなる内容が見つかったら、合いそうな季語と組み合わせれば完成です。

俳句のネタは季語を含まなければ問題ないため、日常生活からテーマを選びやすいかもしれません。

川柳の作り方

川柳は、まず吐きたいテーマを決めることがおすすめです。

仕事や恋愛をはじめ、社会情勢など、さまざまなテーマが考えられます。テーマを決めたら、どのようなストーリーにするか考え、575にあてはめましょう。

川柳を作る際のコツは以下の通りです。

  • 喜怒哀楽を含める:共感されやすくなる。
  • 川柳の3要素を取り入れる:『穿ち(うがち)』…見落としがちな部分に焦点をあてて、読み手をハッとさせる。『おかしみ』…ユーモアを感じさせる。『軽み』…ストーリーに軽快さをだす。
  • テーマ選びにこだわる:自身の経験したことある内容などのほうが、読み手に共感してもらいやすい川柳ができる。

川柳はテーマや感情表現から、読み手にストーリーが伝わるようにすることが大切です。

『俳句』と『川柳』の魅力

『俳句』と『川柳』の魅力

※写真はイメージ

俳句も川柳も限られた文字数のなかで表現できる点が最大の魅力ですが、ほかにも複数の魅力があります。それぞれの魅力は以下の通りです。

【俳句の魅力】

  • 情景や季節を想像できる。
  • 季語から意味を連想しやすい。
  • 読み手によって多様な解釈ができる。

【川柳の魅力】

  • 自由な表現ができる。
  • ユーモアを感じられる。
  • さまざまなテーマを詩にできる。

俳句と川柳は詠まれるテーマが違いますが、どちらも何かを表現したり想像させたりできます。

そのため、それぞれのとらえ方や感じ方によって違った魅力や楽しみ方があるでしょう。

『俳句』と『川柳』の違いには5つのポイントがある

俳句と川柳は『575』からなる短詩です。大枠は同様ですが、季語や切れ字の有無、文体などさまざまな違いがあります。

そのため、それぞれの特徴や魅力を理解したうえで俳句や川柳を作ると、読み手にも想像させたり共感されたりする短詩が詠めるでしょう。

また、本記事でご紹介したルールの違いは、絶対に守らなければならないわけではありません。

あくまでも基本的なルールの違いであり、場合によっては、俳句でも口語体で詠まれる可能性もあります。枠にとらわれすぎずに、ご自身のよいと思う形で、ぜひ俳句や川柳を楽しんでください。


[文・構成/grape編集部]

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