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5年以上閉校していた小学校を再利用! 新たにできた施設は…?

By - grape編集部  公開:  更新:

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ミラース

子供の頃には何も感じなかったものが、大人になると輝いて見えることがあります。

その最たるものといえば、『小学校』ではないでしょうか。

子供の頃の思い出も相まって、より魅力的に思えるのかもしれませんね。

元小学校がキャンプ場に!

福岡県に新たなキャンプ場がオープンすることをご存じでしょうか。

それは、同県南東部に位置する、うきは市の『UKIHA RIVERCAMP(うきはリバーキャンプ)』。市街地から、車で約15分ほどで到着します。

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『UKIHA RIVERCAMP』最大の特徴は、2018年3月で廃校となった『姫治(ひめはる)小学校』を再利用した施設ということ。

きれいな川や緑に囲まれた自然豊かな環境に加えて、小学校時代の特色も残されているので、童心に帰りながら、さまざまなコンテンツが楽しめるといいます!

元小学校ならではの魅力

テントなどを設営するサイトは、校庭だったスペースを利用。

もともとは子供たちが遊んでいた場所なので、高低差や凸凹も少なく、設営がしやすい環境です。

校庭には芝生が植えられる予定で、きれいな緑色になるのだとか!

コンパクトな空間なので、子供が迷子になってしまう心配も少なそうですね。

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サイト内には、キャンプファイヤーができる『ファイヤーピット』も設置されています。

日が落ちてくると、焚き火の周辺で暖をとったり、飲み物を片手に談笑したり、ゲストたちの憩いの場にもなるでしょう。

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プール脇には、『ひめはるサウナ』が設営されています。

国産材で作られた樽型のサウナで、肌触りのよさと心地よい香りが感じられるでしょう。

蒸気が効率よく循環し、湿度を一定に保てるのも丸い樽型ならではの魅力なのだとか!

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サウナで身体の芯まで温まったら、次は水風呂。

『ひめはるサウナ』の水風呂は、目の前にある学校の25mプールです!

一般的な水風呂とは比にならない大きさで、最高に気持ちよさそうですね!

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また、プールだけでなく、隣接する川を利用することもできるのだとか。

身体を冷ました後、川沿いに設営されたデッキで外気浴をすれば、景色や空気も相まって、大きな開放感が得られること間違いなしです!

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センターハウスは元運動小屋をリノベーションしたもの。

おしゃれなカウンターバーが併設されているので、スタッフやゲスト同士でのコミュニケーションも楽しめる場所にもなるでしょう。

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キャンプ場を選ぶ際には「トイレが清潔かどうかが気になる」という人もいるかもしれません。

『UKIHA RIVERCAMP』のトイレは、校舎内の施設を再利用したもの。地域材を使用したフルリノベーションが行われ、ピカピカです!

トイレが衛生的であれば、初心者キャンパーでも安心して訪れることができそうですね。

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プレオープンの様子は…?

『UKIHA RIVERCAMP』は、2024年11月にプレオープンを実施しました。

まず行われたのは、バレルサウナの組み立てやプール更衣室の外壁を塗装するイベント。

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子供から大人まで、参加したゲストたちが楽しみながら協力して行い、あっという間に完成したようです!

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サウナを組み立て終えたら、プレオープンの特権ともいえる、一番風呂ならぬ『一番サウナ』を体験。

身体を温めた後にはプールや川に飛び込み、大自然の中のサウナを満喫していました。

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日が落ちると、ゲストたちはキャンプファイヤーの周りに集合し、BBQや談笑を楽しみます。

みんなで話しているのは子供の頃の思い出かもしれませんね。

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夜にはきれいな星空が広がるのもポイントの1つ。夏の時期は、川辺をホタルが舞い幻想的な風景も楽しめるようです!

各々が自由にキャンプを楽しみつつ、プレオープンならではの雰囲気を存分に味わっていました。

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なぜ小学校を再利用した?

役目を終えた小学校を再利用するという、ワクワクに満ちた『UKIHA RIVERCAMP』。

全国で再開発や新築分譲マンションを手掛ける、不動産総合デベロッパーの株式会社タカラレーベン(以下、タカラレーベン)と、キャンプやグランピングの運営を手掛ける株式会社VILLAGE INC(以下、VILLAGE INC)がタッグを組み、生まれた施設です。

タカラレーベンは、未来環境デザイン企業であるMIRARTH(ミラース)ホールディングス株式会社のグループ会社で、これまでにも地域の遊休地活用や地域資源の活用、地域創生事業への出資などを行ってきました。

多くの子供たちの成長を見守り、見送ってきた小学校を再利用するプロジェクトには、どのような想いが込められているのでしょうか。

タカラレーベンの担当者である、地域戦略推進部 開発課の石野さんに、話を聞いてみました。

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石野さん

―――なぜ小学校を再利用することになったのでしょうか?

3年前に立ち上がった、タカラレーベン 地域戦略推進部では、不動産を軸に『地域活性化の一助を担うこと』を目指しています。
新設部署として営業活動に注力していたところ、「小学校の再利用を計画している」というVILLAGE INCさんと、ご縁をいただきました。
地域の歴史や思いが詰まった『学校』を再活用していくことは、部署としてもぜひ取り組みたいテーマでした。

―――うきは市の魅力はどんなところですか?

うきは市は、南には耳納(みのう)連山、北には筑後川が流れ、山あいの斜面には『日本棚田百選』にも選ばれた『つづら棚田』が広がり、さらには年中フルーツが楽しめることから『フルーツ王国』と呼ばれるなど、大変自然豊かな地域です。
一方で、かつて宿場町として栄えていたこともあり、市の中心部に行くと歴史情緒あふれる白壁の町並みが見られます。

恥ずかしながら、学校施設の現地確認の際に、初めてうきは市を訪れて、すっかり自然と歴史の魅力あふれる『うきは』に魅了されてしまいました…!

―――施設ができ上がっていく過程で、印象に残っているシーンを教えてください。

プレオープンイベントの際に、ゲスト・スタッフ・関係会社のみなさまが、緩やかに立場を越えてつながり、楽しそうな声がキャンプ場に響いていた瞬間がとても印象に残っています。

個人的な話ではありますが、大学の卒業論文では、廃校活用について研究していて、「人々がつながり合える場をつくりたい」と思って不動産業界に就職をしました。
草が伸び閑散とした『廃校』の状態から、『キャンプ場』として再生され、人と人がつながっていく場面までを当事者として見られたことは大変嬉しく思います。

―――『元小学校』という特色を生かした、さらなるアップデートはあるのでしょうか?

まだ校舎には空きスペースが多くございます。今後は教室内も小学校の面影を残しながら活用していけるよう、VILLAGE INCさんと検討を進めて参ります。
ぜひ楽しみにしていてください!

ただ廃校を再利用しただけではなく、さまざまな想いが詰まっていた『UKIHA RIVERCAMP』。

利用した際には、キャンプというアクティビティだけでなく、あの頃のワクワク感も楽しめるでしょう。

『UKIHA RIVERCAMP』のグランドオープンは2025年4月予定です。

豊かな自然環境と『元小学校』が融合し、非日常が味わえるキャンプ場に、足を運んでみてはいかがでしょうか。


[文・構成/grape編集部]

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