「何度も泣いた」 ナイフをもった強盗が家に侵入 家族を守ろうとした犬が?
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2024年6月、アメリカで勇敢な1匹の犬が話題になりました。
名前はパンチョくん。保護犬だったパンチョくんは8年前に、ニューメキシコ州の動物保護施設『エスパニョーラ・ヒューメイン』から現在の飼い主さんの家族になりました。
6月のある夜、物音に気付いた家族が自宅に侵入者がいるのを発見。侵入者はナイフを振りかざし、家族に危険が迫ります。
すると、パンチョくんがためらうことなく侵入者に飛びかかったのです。
侵入者はパンチョくんの体を何度も激しく蹴りますが、パンチョくんは決して諦めません。
次の瞬間、侵入者はパンチョくんの首をナイフで刺して、大きく切り裂いたのです。
その後、侵入者は逃走。家族は重傷を負ったパンチョくんの止血をしながら、夜中でも開いている救急病院を探しました。
しかし、病院が見つからず、朝一番に『エスパニョーラ・ヒューメイン』に駆け込みます。
パンチョくんは大量の血液を失っていて、瀕死の状態だったそう。しかし意識はあり、スタッフが「いい子だね」という度にしっぽを振っていたといいます。
緊急手術の準備をしている時、パンチョくんの心臓と呼吸が止まりましたが、すぐに蘇生の処置をしたら奇跡的に息を吹き返したのです。
※傷口などの画像が含まれています。画像は左右にスライドしてご確認ください。
瀕死の犬が奇跡的な回復を見せる
手術は大がかりなものでしたが、成功。頸動脈が切られていたものの、気管と食道が無傷だったのも奇跡的だったということです。
パンチョくんは侵入者に何度も蹴られたことで脊椎椎間板がずれて、まともに歩けない状態だったとのこと。
しかし、ケガから約1週間後には歩けるようになり、首の傷も驚くべき早さで回復していきました。
さらにその1週間後、パンチョくんの首の傷の抜糸が無事に終了。順調な回復を祝って、盛大なパーティーが開かれました。
アメリカで人気のステーキ店『オマハ・ステーキ』が、パンチョくんのためにリブロース肉をプレゼント。
パンチョくんはステーキや特製ケーキなどを満喫したそうです。
この出来事を紹介した『エスパニョーラ・ヒューメイン』の投稿には、たくさんのコメントが寄せられています。
・なんて勇敢な犬なんだろう。パンチョ、きみは真のヒーローだ。えらかったね!
・パンチョが傷付けられたことを知って泣いて、今はパンチョの回復が嬉しくてまた泣いている。
・大ケガをした愛犬を抱きながら、必死に病院を探した家族の気持ちを想像するとやりきれない。
・パンチョの命を救ってくれたみなさん、本当にありがとう!
なお侵入者は16歳の少年で、不法侵入と動物虐待の罪に問われているということです。
アメリカで武装強盗に遭遇すると、住民が身の危険にさらされることは珍しくありません。
パンチョくんが命をかけて家族を守ったこと、そして飼い主が瀕死の愛犬の命を救うために全力を尽くした話は、多くの人々の心を感動させました。
[文・構成/grape編集部]