2025-01-01から1年間の記事一覧

『宇治拾遺物語 古典新訳コレクション』『システム・クラッシュ マーダーボット・ダイアリー』など最近読んだ本あれこれ

宇治拾遺物語 古典新訳コレクション / 町田康 (翻訳) 宇治拾遺物語 古典新訳コレクション (河出文庫) 河出書房新社 Amazon <こぶとりじいさん>こと「奇怪な鬼に瘤を除去される」、<舌切り雀>こと「雀が恩義を感じる」など、現在に通じる心の動きと響き…

市川春子のSF短篇集『虫と歌』『25時のバカンス』、短篇『三枝先生』を読んだ

虫と歌 市川春子作品集 / 市川春子 虫と歌 市川春子作品集 (アフタヌーンコミックス) 作者:市川春子 講談社 Amazon 自分の指から生まれた妹への感情を綴る『星の恋人』。肩を壊した高校球児と成長を続ける“ヒナ”との交流が胸を打つ『日下兄妹』。飛行機事故…

ケイト・ブランシェット様主演のSFアクション映画『ボーダーランズ』を観た

ボーダーランズ (監督:イーライ・ロス 2024年アメリカ映画) 映画『ボーダーランズ』は荒廃した惑星パンドラを舞台に、行方不明となったある娘の捜索を依頼された賞金稼ぎリリスが、パンドラに残されたエイリアンの遺産と遭遇してしまう、というSFアクショ…

『DUNE/デューン 砂の惑星』の前日譚となるドラマ『デューン 預言』を観た

デューン 預言 (監督:アンナ・フォースター 2024年アメリカ製作) フランク・ハーバートによって書かれSF史に燦然とその名を残す長編SF小説『デューン』シリーズは先ごろドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作『DUNE/デューン 砂の惑星 PART1,2』として映画化され話…

『THE BATMAN-ザ・バットマン- 』のスピンアウトドラマ『THE PENGUIN ザ・ペンギン』を観た

THE PENGUIN ザ・ペンギン (監督:クレイグ・ゾベル 2024年アメリカ製作) 『THE PENGUIN ザ・ペンギン』はDCコミック・バットマンのヴィランであり、映画『THE BATMAN-ザ・バットマン- 』に登場したペンギンを主人公としたドラマだ。物語は『THE BATMAN-ザ・…

『ゲーム・オブ・スローンズ』の前日譚となるドラマ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン シーズン2』を観た

ハウス・オブ・ザ・ドラゴン シーズン2 (監督:クレア・キルナー、ジータ・パテル 2024年アメリカ製作) ジョージ・R・R・マーティン原作によるドラマ『ハウス・オブ・ドラゴン』は『ゲーム・オブ・スローンズ』の前日譚となる物語である。『GoT』の約200年…

怒らせたヤツは元女子ボクシング王者だったッ!?/映画『勇敢な市民』

勇敢な市民(監督:パク・ジンピョ 2023年韓国映画) 「私を怒らせたヤツは容赦しない!」 校内暴力吹き荒れる高校に一人の非正規雇用の女性教師ソ・シミンが赴任してきた。先輩教師の指導により最初見て見ぬふりをしてきたシミンだが、陰惨な暴力は彼女にま…

最後のサンクチュアリを守ろうとした者たち/映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』

トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦 (監督:ソイ・チェン 2024年香港映画) ”東洋の魔窟”九龍城砦を舞台としたアクション作品 香港映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』は、かつて”東洋の魔窟”と呼ばれた九龍城砦を舞台に、一人の流…

スカーレット・ヨハンソンとチャニング・テイタムの『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』は最高に素敵な映画だった

フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(監督 グレッグ・バーランティ 2024年アメリカ映画) 1969年、人類初の月着陸を目指し大わらわのNASAを舞台に、一般市民に宇宙旅行キャンペーンをするため雇われた広告ウーマンと、「広告なんて必要ない!」とうそぶく真面目…

劉慈欣のSF短編集『時間移民 劉慈欣短篇集Ⅱ』を読んだ

時間移民 劉慈欣短篇集Ⅱ / 劉 慈欣 (著), 大森 望 (翻訳), 光吉 さくら (翻訳), ワン チャイ (翻訳) 環境悪化と人口増加のため、政府はやむなく“時間移民”を決断。全世界に建設された200棟の冷凍倉庫に眠る合計8000万人の移民を率いて、大使は未来へと旅立…

『父娘ぐらし それから』『映像研には手を出すな!』『古代戦士ハニワット』など最近読んだコミックあれこれ

父娘ぐらし それから 55歳まで独身だったマンガ家が8歳の娘と過ごした4か月間 / 渡辺電機(株) 父娘ぐらし それから 55歳まで独身だったマンガ家が8歳の娘と過ごした4か月間 (コミックエッセイ) 作者:渡辺電機(株) KADOKAWA Amazon 55歳まで独身で過ごしてき…

ジギー・スターダスト前後のボウイの素顔に迫るドキュメンタリー『デヴィッド・ボウイ 幻想と素顔の狭間で』

デヴィッド・ボウイ 幻想と素顔の狭間で (製作:The Creative Picture Company 2007年イギリス作品) 『デヴィッド・ボウイ 幻想と素顔の狭間で』は初のヒット曲「スペイス・オディティ」で注目されアルバム「ジギー・スターダスト」で大ブレイクを果たした初…

SFコミック『宝石の国』が凄まじい名作だった

宝石の国(1~13・完結)/ 市川春子 最近完結したということでSNSで話題になっていた市川春子のSFコミック『宝石の国』、これまで全く知らなかったのだが、圧倒的な評価の高さに興味を持ち、全13巻を大人買いして一気読みした。するとこれが、とてつもなく素…

怒らせたヤツはステイサムだったッ!?/映画『ビーキーパー』

ビーキーパー (監督:監督:デビッド・エアー 2024年アメリカ・イギリス映画) フィッシング詐欺に遭い全財産を奪われた老婦人が自殺した。彼女の隣人であり、何かと世話になっていた養蜂家の男がそれを知り、辛気臭い顔を歪ませながら怒りの雄叫びを上げた…

インド神話的未来SF映画『カルキ 2898-AD』を観た

カルキ 2898-AD (監督 ナーグ・アシュウィン 2024年インド映画) テルグ語製作のインド映画『カルキ 2898-AD』は「バーフバリ」シリーズのプラバースが主役となり、荒廃した未来世界で「運命の子」を巡り壮大な戦いを繰り広げるというSFアクション大作だ。…

映画『はたらく細胞』を観た

はたらく細胞 (監督:武内英樹 2024年日本映画) お正月第1弾として観た映画は人気コミック/アニメの実写映画化作品『はたらく細胞』。邦画にはほとんど興味がないのだが、アニメ版はなんとなく観たことがあり、それほど悪い作品じゃなかったのと、お正月…

年末年始の反省:2024~2025

9日間の冬休みだった 今年の冬休みは9日間もあり、これはオレ史上でも破格の長さだったんですが、特にこれといった用事もなく、なんとなーくダラダラ過ごそうと最初から決めていたんですよね。去年の暮れは引っ越しで相当忙しかったので、ちょうどいい骨休み…

逗子・葉山の海と山とその他の日記

森戸神社と森戸海岸 山の根熊野神社横穴墓群 そして忘年会へ…… 森戸神社と森戸海岸 今期の冬休みは9日間と破格の長さなのだが、特にどこかに出掛けようという予定もなかったので、それじゃ飽きるだろうと年末の29日、神奈川県は逗子・葉山の海と山を眺めに行…

謹賀新年:新年を覗くとき、新年もまたこちらを覗いているのだ2025!

新年あけましておめでとうございます。 今年も拙ブログと老境のブログ主をよろしくお願い致します。 2025年 元旦 という訳で2025年が明けました。皆さんも良い年を迎えられたでしょうか。去年の暮れも書きましたが2024年は定年、ブログ開設20周年、そして引…