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なぜSteamにAmazonが負けたのか?


Amazonのゲーム部門「Prime Gaming」を担当していた元ヴァイス・プレジデントのイーサン・エヴァンズ氏が、AmazonはSteamの250倍の規模があったのに戦略ミスで負けてしまったと語りました。

Amazon tried to beat Steam, but despite being “250 times bigger,” it still lost
https://www.pcgamesn.com/steam/amazon-strategy


エヴァンズ氏はAmazonで15年以上働き、2020年に同社を去った人物です。エヴァンズ氏の任期中、Amazonは動画ストリーミングプラットフォームのTwitchを買収し、開発スタジオのDouble Helix Gamesも買収するなど、いくつかの買収と戦略でビデオゲームに進出してきました。

Amazonはまた、トゥームレイダーシリーズの新作を開発する契約を結び、MMO「スローン・アンド・リバティ」や「ロスト・アーク」といったタイトルをパブリッシングしていますが、エヴァンズ氏は「Steamに対抗するには十分ではなかった」として、以下のように経緯を説明しています。


「私たちは少なくともSteamの250倍以上の規模があり、あらゆる手を尽くしました。私たちがオンラインゲームストア市場に参入しようとした最初の方法は買収です。まずはReflexive Entertainmentという小さなPCゲームストアを買収し、その規模を拡大しようとしましたが、うまくいきませんでした。その後Twitchを買収し、独自のPCゲームストアを立ち上げました。『ゲーマーはTwitchを利用しているのだから、当然我々から購入するだろう』というのが我々の想定でしたが、それは間違いでした」

「最終的に、ハイエンドPCがなくてもプレイできるゲームストリーミングサービス『Luna』を立ち上げました。同じ頃、Googleは『Stadia』で同じことを試みましたが、どちらも大きな支持は得られませんでした。AmazonやGoogleに比べれば比較的小さな会社であるにもかかわらず、ずっとSteamが優勢だったんです」

「Amazonは『サイズと知名度』こそが顧客を呼び込む鍵だと想定していましたが、その中核を検証することはついぞありませんでした。一方のSteamは、ストアであり、ソーシャルネットワークであり、ライブラリであり、トロフィーケースで、うまく機能しました。私たちは、Steamが一体何で顧客を引きつけていたのかを見誤ったのです」


エヴァンズ氏は最後に「実際のところ、ゲーマーは当初からちゃんとしたプラットフォームに触れており、新しいプラットフォームが登場したからといって乗り換えるつもりはなかったのです」と付け加え、ValveとSteamに挑戦するには規模の大きさだけでは不十分だと指摘しました。

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in ゲーム, Posted by log1p_kr

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