「居住可能かもしれない太陽系外惑星」が一目でわかるオンラインカタログが公開中
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地球温暖化や人口増加、食糧危機といった地球上で発生するさまざまな問題を解決するために、「地球以外の惑星へ人類が移住する」という策が提唱されることがあります。今すぐ人類が地球外の惑星に宇宙船で向かい、居住を始めるということはできませんが、将来的に居住可能かもしれない太陽系外惑星を一目で確認できるオンラインカタログが公開されています。
The Habitable Exoplanets Catalog - Planetary Habitability Laboratory @ UPR Arecibo
http://phl.upr.edu/projects/habitable-exoplanets-catalog
宇宙にある星は多く観測されていますが、そのほとんどが自ら光を発する恒星です。一方、自ら光を発することのない太陽系外惑星は、「おそらく存在するだろう」という予測は研究者の間でされていましたが、1990年代になるまで存在が実証されませんでした。その後、さまざまな観測方法の開発や観測精度の向上により、太陽系外に存在する多くの惑星が発見されています。
太陽系外惑星の中には、地球と同じように人類が居住可能な惑星も存在するだろうと考えられています。居住可能な惑星の条件として、惑星が恒星と適度な距離を保って公転しており、惑星の表面に水が存在できるほどの温度を保っている必要があります。あまりにも恒星から離れすぎていると人類が居住するには寒すぎ、近すぎると暑すぎて居住できません。
生命の生存に適している恒星からの距離の範囲は、ハビタブルゾーンと呼ばれており、記事作成時点では全部で55個の太陽系外惑星が「恒星からのハビタブルゾーン内にある」とされています。そのうち、地球よりも少し小さい惑星が1個、地球とほぼ同じ大きさの惑星が22個、地球よりも大きい惑星が32個あるとのこと。
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居住可能性のある太陽系外惑星のうち、主に岩石や金属からなる地球型惑星であり、恒星からの距離がちょうどよくて表面に水を持っている可能性が高いと考えられている惑星を、地球から近い順に並べた画像がこれ。画像の右側にある地球や火星、海王星や木星と比較すると、いずれの惑星も火星よりは大きく、海王星よりは小さいといった程度の大きさであることがわかります。
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最も近いプロキシマ・ケンタウリbは、太陽から最も近い恒星として知られる赤色矮星のプロキシマ・ケンタウリの周囲を公転する惑星で、地球からの距離は4光年となっています。次に近いカプタインbはカプタイン星の惑星で、地球からの距離は13光年です。
この画像に含まれていない居住可能な太陽系外惑星は、地球型惑星ではないか、ハビタブルゾーン内ではあるものの恒星からの距離が遠すぎるか近すぎるかで、表面に水が維持できない可能性が高いとのこと。しかし、「楽観的に見れば居住できる可能性がゼロとはいえない」として、居住可能性のある太陽系外惑星に含まれています。
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また、それぞれの惑星が恒星からどの程度の距離にあるのかという図を、一覧で見ることもできました。試しに、プロキシマ・ケンタウリbの図をクリックしてみると……
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恒星からどの程度の距離で公転しているのかが表示されました。ハビタブルゾーンの中でも濃い緑色の部分を回っており、惑星が適切な温度に保たれていそうな様子がわかります。
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別の惑星では、公転中にハビタブルゾーン内を通過するものの、楕円(だえん)形を描いて公転しているためハビタブルゾーンをはみ出てしまうパターンや……
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ハビタブルゾーンのギリギリ内側を公転しており、少し暑すぎるのではないかと感じるパターンもありました。
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これらの惑星はあくまでも「今のところ居住可能性がある」というだけで、実際に居住可能かどうかは惑星の環境を詳しく確認してみないとわかりません。しかし、眺めているだけでさまざまな空想が浮かんできて、ロマンを感じられるカタログになっていました。
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