次世代DVD戦争で敗れた東芝、DVDにフルハイビジョン映像を長時間記録できるレコーダーを発表
2008年3月末に自社が推進していた次世代DVD「HD DVD」からの撤退を決め、事実上次世代DVD戦争に敗れた東芝ですが、従来のDVDにフルハイビジョン映像を長時間記録できるレコーダーを発表しました。
また、従来のDVDを高画質で楽しむことができる機能も搭載されているとのこと。
詳細は以下の通り。
ハードディスク&DVDレコーダー「ヴァルディア」新商品の発売について
このリリースによると、東芝はハードディスク&DVDレコーダー「ヴァルディア(VARDIA)」シリーズの新商品「RD-X7」「RD-S502」「RD-S302」を6月中旬から発売するそうです。
そして「RD-X7」「RD-S502」は、デジタルハイビジョン放送で使用されている「MPEG2(TSモード)」の映像を、圧縮効率が高い最新の映像記録方式「MPEG4 AVC(TSEモード)」に変換して記録することで、DVDにフルハイビジョン映像を最大で従来の約6倍にあたる長時間録画ができるようになるほか、記録するビットレートとして3.6Mbps~17Mbpsまでの47段階を選べるため、録画する番組とディスク容量に応じて好みの設定が可能とのこと。
なお、最上位機種にあたる「RD-X7」には、既存のDVDをハイビジョンで楽しめる高性能I/Pコンバーター&スケーラー「HQV ReonVX」などが搭載されているため、DVDを従来よりも高画質で楽しめるとしています。価格はいずれもオープン価格。
ちなみに圧縮効率が高い最新の映像記録方式「MPEG4 AVC(TSEモード)」で記録することで、従来のDVDでも長時間の記録が可能になるということは、DVDよりも容量が大きいBlu-rayディスクに同じ方式で記録した場合、より長時間の記録が可能になるということのような気がしますが…。
・関連記事
NECがあらゆる動画を高画質にする「超解像技術」を開発、VHSテープがフルハイビジョン画質に - GIGAZINE
今月からハイビジョン液晶テレビが大幅に値下がりするかもしれません - GIGAZINE
東芝がPS3に搭載されている「Cell」プロセッサを応用したノートパソコンを発売予定 - GIGAZINE
東芝、世界で初めて128GBのSSDを搭載した最軽量の薄型モバイルノートPCを発売 - GIGAZINE
・関連コンテンツ