いま「富山」ですごいことが起きている
私はいま、富山成長戦略会議の委員を務めています。2021年7月30日、この会議の中間報告が発表されたのですが、私は「これを機に富山県が日本の最先端を進み始めるのではないか」と本気で思っています。
今回は、「富山で起きているすごいこと」をみなさんにご紹介したいと思います。
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そもそもこの富山成長戦略会議が始まる前、私は富山県の「アフターコロナ時代を見据えた経済社会構想検討会議」の特別委員を務めていました。
この連載でも何度か触れたように、私は富山県出身で、富山県朝日町の古民家を拠点に地方創生に取り組んでいます(参照記事:『プロの投資家、いまあえて「人口減少の町」で古民家を買ったワケ』)。2020年7月に「アフターコロナ会議」特別委員就任の依頼があったのは、こうした私の取り組みがあったからではないかと思います。
しかし「富山のためなら」と思ってお引き受けしたものの、「アフターコロナ会議」はあまり実のある話が出ず、正直に言えば私は少々残念に思っていたのです。
流れを変えるきっかけとなったのは、2020年10月の富山県知事選挙でした。保守分裂選挙となり、自民現職だった石井隆一さんを破って民間出身の新田八朗さんが新知事に選ばれると、翌年2月に「アフターコロナ会議」に代わって「富山成長戦略会議」が立ち上げられたのです。