2020.09.28
# 飲食店
私語、スマホOK!「バイトが辞めない店」で不祥事が起きない理由
「元レスラー」経営者が語る秘訣今年でオープンから24年目を迎えたステーキハウス「ミスターデンジャ―」。行列が絶えないこの人気店を経営するのは、著書『オープンから24年目を迎える人気ステーキ店が味わった デスマッチよりも危険な飲食店経営の真実』(ワニブックス)を刊行した、元プロレスラーの松永光弘氏だ。「アルバイトが辞めない店」としても知られる「ミスターデンジャー」。異様なまでに高い定着率を、どのように実現したのか? その秘密を本人が語る。
異様なまでに高い定着率
『ミスターデンジャー』の従業員の定着率は異様なまでに高い。
よく同業者にも驚かれるぐらいで、いちばんの古株はオープン時から働いているから、もう24年目。次に長いスタッフも21年目。いまは8~9人の従業員に働いてもらっているけれども、短期間で辞めてしまう人はほとんどいない。
それは私が「従業員のための働きやすい環境」に気を遣っているから、という部分が大きいのかもしれない。
変な話、「松永さんは従業員に優しすぎる」という人もいるぐらいで、たしかにアルバイトで私に怒られた人は、いままでひとりもいないと思う。
もちろん、なにかあったら妻が注意はしている。
それを見ているから、そこに経営者まで加わって、ふたりで責めるような感じになったらよくないなぁと思って、私は怒らないようにしている。
これはじつは高校時代の相撲部の監督から学んだことでもある。
監督は負けても、絶対に怒らなかった。
なぜかと聞いたら「負けたことをあれこれ言っても仕方がない」と言う。
たしかにその通りだ。