2014.06.24

「質問回数の多い議員」と「質問の質が高い議員」ランキングのデータを公開

「万年野党」が国会議員の質問力を調査する『国会議員三ツ星データブック』

質問力が高かった議員は、今国会で何回質問に立ったのか

先週書いた『「質の高い質問」をした議員は誰か——今国会「国会議員質問力評価」1位から70位までの全議員名を発表』が、様々な媒体でも紹介され、合わせて3,000以上の、Facebookの「いいね!」やTwitterによる「RT」をいただいた。
多くの方々に、国会での議員の活動に興味を持ってもらうキッカケになっていれば幸いだ。

NPO法人「万年野党」では、国会での議員の質問回数の他、議員立法提案回数、質問主意書提出数など活動の「量」についも集計し、国会ごとに『三ツ星データブック』を発行している。こうした質問の「量」に関しては、以前、当欄の『データでわかった「三ツ星議員」を公開する』でも紹介したが、今回は、こうした質問の「質」と「量」の関係について考えていきたい。

まず、前回紹介した『2014年予算委員会版 国会議員質問力評価』で、質問の「質」が上位だと評価された議員について、先週末に終えた通常国会内での活動の「量」について見て行くことにしよう。

前回紹介したこの『質問力評価』で第1位となった、塩崎 恭久 衆議院議員(自民・1/31・8.8点/10点満点中)の今国会での質問回数は、3回だった。
以下、第2位だった柿沢 未途 衆議院議員(結い・2/3・8.6点)の質問回数は5回。
第3位だった水野 賢一 参議院議員(みんな・2/6・8.5点)の質問回数は8回。
第4位だった小池 晃 参議院議員(共産・3/4・8.2点)の質問回数は16回。
第5位だった中西 健治 参議院議員(みんな・3/4・8.1点)の質問回数は22回。
第6位だった浅尾 慶一郎 衆議院議員(みんな・2/12・8.1点)の質問回数は6回。
第7位だった佐々木 憲昭 衆議院議員(共産・2/3・7.9点)の質問回数は20回。
第8位だった岡田 克也 衆議院議員(民主・1/31・7.6点)の質問回数回は7回。
第9位だった松野 頼久 衆議院議員(維新・2/12・7.4点)の質問回数は3回。
第10位だった江田 憲司 衆議院議員(結い・2/12・7.3点)の質問回数は3回だった。

ちなみに昨年の通常国会である第183国会における質問回数上位者の結果を見ると、衆議院では第1位の笠井亮 議員が66回、第2位の塩川鉄也 議員が48回、第3位の高橋千鶴子議員が39回。

同様に、参議院では、第1位の福島みずほ 議員34回、第2位の荒井広幸 議員が29回、第3位の田村智子 議員が28回だった。

質問回数で☆を獲得したのは、183国会の際は、衆参とも16回以上とし、衆議院では49人、参議院では25人が☆を獲得した。

この事から考えると、『2014年予算委員会版 国会議員質問力評価』で質問の「質」で三ツ星議員となった議員の中でも、小池 晃 参議院議員(16回)、中西 健治 参議院議員(22回)、佐々木 憲昭 衆議院議員(20回)は、186国会の質問の数でも☆を獲得する可能性が高い。

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