ケイブ、元取締役による不正行為が判明したと発表 開発会社経由でキックバック 被害金額は2900万円 調査委員会を設置し刑事告訴も視野に

ケイブ<3760>は、本日(5月29日)、4月3日に辞任した元取締役により不正行為が行われていたと発表した。

同社によると、新規事業開発の責任者であった元取締役が発注権限を悪用し、懇意にしていた外注先へのシステム開発とゲーム開発で割高な発注を繰り返し、その外注先から元取締役が代表を務める個人会社にキックバックを行い、会社に損害を与えたとのこと。不正行為の対象期間は2014年5月から2015年1月と見られており、2015年3月下旬に表面化したという。

現在社内調査で判明した限りでの不正行為による被害金額については約2900万円程度と見込まれており、設置した調査委員会による調査結果を踏まえ、影響額が明らかになった時点で速やかに開示する、としている。


■調査委員会
・委員長 吉羽 真一郎氏(弁護士:潮見坂綜合法律事務所)
・委 員 須永 真樹氏(公認会計士:株式会社丸の内ビジネスコンサルティング)
・委 員 清水 和海氏(常勤監査役)
・委 員 小尾 敏仁氏(取締役内部監査室長)
※調査委員会には数名の調査補助役を置く。


なお、当該不正行為に対し、刑事責任を追及するための刑事告訴も視野に入れつつ、被害額の回収を行うための民事上の損害賠償請求を速やかに対応していく方針。

会社情報

会社名
株式会社ケイブ
設立
1994年6月
代表者
代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
決算期
5月
直近業績
売上高122億7400万円、営業利益18億7000万円、経常利益19億4300万円、最終利益14億4100万円(2024年5月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3760
企業データを見る