2020/5/29更新
こんにちは、デイリーポータルZ編集部の安藤です。
去年までは考えもしなかった在宅勤務が、いまでは珍しいことではなくなってきました。
今回はこれまでにデイリーポータルZで公開された記事を参考にしながら、サステナブルな働き方についてEarth mallのお二人と考えます。途中で在宅勤務のプロにも話を聞いていますので、参考にならないかもしれないですが参考にしてみてください。
目次
注)デイリーポータルZ編集部はつねに世の中にある面白いものを探して歩いているのでオフィスに座っていることが少ないのです。
毎日の通勤に車を使っていた人は在宅勤務に変わるだけでサステナブルと言えますね。
在宅勤務のここがサステナブル!
通勤に車を使わないことで二酸化炭素の排出量を大幅に削減することができます。
在宅勤務になって仕事の質とかやり方は変わりましたか?
最初の頃はちょっとしんどいなって思っていた気もするんですが、今では家の方が効率いいなと思ってます。世の中的にリモートワークが珍しくなくなったおかげか、初対面の打ち合わせをテレビ会議でやっても失礼ではなくなった感じがありますね。
記事:「テレビ会議を衣装と小道具でさらに楽しく」より
ずっと前に、みんなが会社で仕事している時間に自宅にいる自分がなにをしてるのか比べる記事があったんですが
記事:「今頃会社では」より
いま会社行ってもこんなに人いないですから。
そう考えると、仕事をめぐる環境ががらっと変わってしまったんだなって思いますね。
世界ががらりと変わってしまったわりに、やってみると意外とすぐ慣れるなというのも発見でした。
在宅勤務のここがサステナブル!
レジリエントな(柔軟性のある)勤務形態は持続可能な産業を推進します。
楽天は在宅勤務になってどのくらいですか。
3ヵ月目です。
長い!
もうどうやって通勤してたのか忘れました。
次行くとき道に迷うでしょうね。私もよく自分の会社が何階だったか忘れますから。
それは安藤さんが普段から会社に行かなさすぎだからでしょう。
社会に対してのソーシャルディスタンシングです。
オンライン飲み会ってやったことありますか。
記事:「『同じものを一緒に味わう』オンライン飲み会が盛り上がった」より
在宅勤務のここがサステナブル!
都市間や人の居住地を安全かつレジリエントにむすぶことで快適に住み続けられる街を作ります。
ありますあります。でも私はあまり得意じゃなかったりするんですよね。
飲み会ってみんなで同じものを食べて美味いとか不味いとか言い合うのが楽しいじゃないですか。それができないのはやっぱり寂しいなと。でもさすがデイリーさん早いですね、すでにそこを解決する記事を書いていたとは。
僕もちょっと苦手だったんですが、あらかじめ示し合わせて同じもの食べながらだと話が続きそうな気がしますね。
前職で北海道の田舎に住んでいた頃、周りに人がいないので頻繁にオンライン飲み会を開いていたんです。その時も事前に北海道から魚なんかを送っておいて、それをつまみにしてオンライン飲み会していました。
そこまでして!
魚を送るところから飲み会は始まっているんですね。
食べ物はだいじですから。
ぜひ同じ鍋セットを注文してメンバーの家のあらかじめ送っておいて、時間になったらそれをつつきながらオンライン飲み会してもらったらいいと思います。
ビデオ付きだとその場を離れられないから、家族と食事しながら片手間でチャットで参加、くらいがいいのかもしれないですね。
そう、オンライン飲み会ってなにかの片手間に参加する、くらいの薄いつながりの方が気楽なんじゃないかと思うんです。
新しい飲み会の形ですね。
他に在宅勤務がサステナブルだなと思うことってありますか。
ペーパーレス化が進みましたね。あと通勤しなくていいなら地方に住んでも大丈夫だなとは思います。
そうですね、書類を出すために出社することがなくなるのなら、べつに都心に近いところに住む必要ないですから。
これからはもう会社に集まってなにかするっていう働き方が変わってくるかもしれないですね。
会社が好きなので残念です。
行ってないじゃないですか。
記事:「スーツにデニムのジャケットを合わせてみる」より
在宅勤務のここがサステナブル!
意識的にクリーンなエネルギーを選ぶことで環境への負荷を低減します。
それから在宅勤務だと電力とかガスとかの購入先を自分で選べるって言うのもありますね。会社だと自動的に与えられたものを使っているけど、自宅なので。
意識してクリーンな方法で作られたエネルギーを選ぶこともできるわけですね。
とはいえ職種によっては会社に行かないとできない仕事もあるはずなので、できる人ができる範囲で続けていくのがいいんでしょうね。
デイリーポータルZでも、わざわざ外に出ないでも楽しくやれるんだぞという記事をまとめておいたので参考にしてみてください。
記事:「自宅でできることまとめ」より
参考にしていいのか迷う記事が多い気が。
無理にとは言いません。
楽しくなきゃ続かない、という点ではサステナブルなのかもしれないです。
在宅勤務をしばらくやってみて思ったことについてお話を聞いたわけですが、ここからは在宅勤務のプロにも話を聞いてきたのでちょっと見てもらえますか。
在宅勤務のプロ!?
どんなジャンルにもプロっているんですね。
はい。テレビゲームだってeスポーツと言われる時代ですから。
地主恵亮プロ
フリーランス・ライター。基本的には運だけで生きているが取材日はだいたい雨になる。 深刻な友達及び彼女不足により、2012年より一人なのに彼女がいる風の写真を撮り始め、一人でもキラキラして逆に眩しいとすら感じる生活を送る。 2014年より東京農業大学非常勤講師。 著書に「ひとりぼっちを全力で楽しむ」(すばる舎)、「妄想彼女」(鉄人社)など。Twitter(https://twitter.com/hitorimono)
地主さん、今日は在宅勤務のプロとしていろいろ教えてください。よろしくお願いします。
お願いします!今日も家にいます!
地主さんはフリーランスでライターをしているかと思うんですが、基本的に仕事は自宅ですか?
そうです!これまでも取材以外は基本的に家にいましたから、ライフスタイルとしては1年前となんら変わりないですね。
ちなみに自宅勤務歴はどのくらい?
前の会社を辞めてからなので、かれこれ12年ほどですかね。
長い!僕なんて2週間ですでにちょっと飽きてきてるというのに。
みんな急に在宅勤務になって苦労してるみたいなんですが、僕は家が一番落ち着くので、その苦労がわからないんですよね。
家にいすぎて床が剥がれたらしいです。
家にずっといると仕事と生活との境目がなくなりませんか?切り替えはどうしてます?
無理に切り替えようとせず、ずっとダラダラと仕事しています。
やっぱりそうなっちゃいますよね。在宅勤務でそれが問題って言う人が僕を含めいると思うんですが、地主さんはそれで12年やってるので人によるんですかね。
集中するまでにどうしても時間がかかるんですよね。なのでダラダラとはじめて、集中してくると一気にはかどる感じです。このへんは人によるのでなんとも言えないですが、あまり厳しくしすぎると続かないので、基本は自分に優しく、でいいと思います。
地主さんの家、前に行ったんだけど冷蔵庫置いてないですよね。
その日に必要なものだけ買うようにしてるので、特に必要ないんですよね。なのでフードロスがゼロです。
野菜とかどうするんですか?例えば大根とか買ったら1日で食べきらないでしょう。
常温でも数日なら何とかなる野菜が多いですよ。冬場は玄関やベランダが寒いのでそこに置いておけば問題ないです。
記事:「冷蔵庫がないので買った野菜を植える」より
夏は?
夏はがまんです。というかそんなに冷蔵庫って使いますか?みんな持ってるから持ってる、みたいなところないです?
そう言われていま冷蔵庫のぞいてみたけど、確かにいらないもの入ってますね。板チョコとか、別に入れなくていい。
冷蔵庫開けてよけいな食べ物が入っているとつい食べちゃうので、在宅勤務の人は冷蔵庫を置かないのもおすすめだと思います。
まわりの環境を好きになること
これからも在宅勤務が続く人にアドバイスがあれば。
さっきも話しましたが、あまり厳しくしすぎない方が続くと思います。ずっと家にいるんだから仕事なんてやっていればいつか終わるんです。だから気分が乗らないときはだらだらしても大丈夫なんです。
極意を聞いた気がします。
あとは自分のいる環境を好きになることですかね。うちはあこがれの壁一面の本棚を作ったので、できることならずっと部屋にいたいですよ。
住みたくなる部屋を作ることですね。
住めるなら豪華なホテルとかに住みたいですけどね。
どっちなんですか。
記事:「保育者のカラーブックスが自宅にある幸せを知って欲しい」より
勉強になったでしょうか。
そうですね、在宅勤務12年となると言葉の重みも違いますね。冷蔵庫がなくてもいいっていうのは思いもよらなかったです。あって当たり前と思ってたものも、ひとつずつ考えると実はなくていいものがあったりしそう。
地主くんが実践する野菜の保存。
いや、冷蔵庫はあった方がいいですよ。牛乳買えないじゃないですか。
そこはライフスタイルに合わせて、ってことですかね。
「頑張りすぎない」っていうのは、これは本当に大事なことだと思いましたね。頑張ろうと思えばできるけど、それだと長続きしないと思うので。
きっちりやろうとすると在宅勤務はつらくなりそうですからね。地主くんは「家でやってるんだから、やっていればいつかは終わる」って言ってて、なるほどなと思いました。
仕事ってつい「きっちりやらなきゃ」って思っちゃいますからね。楽しく続けることを優先して考えた方がいいのかも。
私も最初は在宅勤務なんてできるわけねえよ、って思っていたんですが、それも1週間くらいで慣れちゃったので、人間、必要があればできるんだなっていうのも学びでした。
我々もサイトやイベントなんかでサステナブルな暮らしをしましょうってずっと言ってきたんですが、なかなか浸透してこなかったんですよね。でもきっかけと必要性さえあれば意外とみんなすっとできるようになるのかもしれない。
新しいことを始めたり、いままでの働き方を見直すきっかけとして、今の時代はいい機会なのかもしれないですね。
ではこれからもみなさん、サステナブルな働き方でよろしくお願いします。
最後に、EARTH MALL編集部が選んだ「在宅勤務」にオススメな商品を3つご紹介。家で仕事をするようになると、「机以外の場所でPC作業するようになった」「リモート会議中は手元のノートでメモを取るようになった」など、いままでと違った変化が出てきている方もいるのでは?そういった時に役立つアイテムをピックアップしました。
この商品はすべてFSC認証という、森林環境保全に配慮しながら作られている認証を受けた商品です。まずはアイテムからサステナブルにしてみませんか。
安藤昌教
1975年生まれ。編集者。デイリーポータルZ
編集部所属。原子力研究所~氣志團バックダンサー~カメラマン~喫茶店経営というバラエティに富みすぎる職歴を持つ。ものをむかずに食べる「むかない安藤」としてYouTubeで活動をしている。好きな食べ物はういろう。
EARTH MALL with Rakutenは、「楽しくサステナブル な買い物の文化をつくっていきたい」という思いから生まれた、楽天市場によるインターネットショッピング&オンラインメディアです。環境、社会、経済への影響を配慮した商品をキュレーターとEARTH MALL編集部がご紹介していきます。
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