今日は、日本の代表的なソフトウェア開発手法について紹介しよう。
その名も、メテオフォール型開発である*1。
第一節
通常のウォーターフォール型開発におけるプロジェクトはこのような形を取るが、
メテオフォール型開発ではこのような形が取られる。
そしてこうなる。
これはアジャイル型開発手法におけるサイクルであるが、
神の前では無力である。
神の一声は全てを崩壊させ、
民は一生懸命これを再建す。
これが、メテオフォール型開発*2である。
第二節
全てのスケジュールは天界の都合によって決まる。これを黙示録と呼ぶ。
ソフトウェア開発においてフィードバックは重要なファクターだが、
神にフィードバックは届かない。
ただし、祈りを捧げることはできる。この祈りはごくまれに届く。
神は様々な姿を取る。
外から現れることもあれば、
内に棲んでいることもある。
あるいは、まだ会っていない or 会うことすらできない誰かかもしれない。*3
ソフトウェア開発の効率性を劇的に向上させるシルバーバレットは存在しないが、
その逆は存在する。ラーマヤーナではインドラの矢とも伝えているがね。
第三節
それでも、神が一人で秩序を築いている分にはまだマシである。
問題は、神が二人以上いるケースだ。
この神々はしばしば反対の啓示を下し、しばしば喧嘩する。
これを我々は神々の黄昏《ラグナロク》と呼ぶ。
そしていつだって被害を受けるのは我々「民」である
また、元々一人の神が秩序を築いていたところに、新たな神が現れ、
古い神ごと全てを吹き飛ばそうとすることがある。
これを我々は聖戦《ジハード》と呼ぶ。*4
神によっては、絶対的な力を持つことには変わりないまま、
その存在が極めて稀な神もいる。
求めても捜しても見つからない場合は、恐らく邪神である。*5
そして我々が汗水垂らして作り上げた献上物は、
我々の知らない場所で華々しく発表される。
そしてしばしば、ここで新たな仕様が産まれる。
まとめ
今回は、日本のソフトウェア開発の現場でしばしば自然的、もとい災厄的に発生するメテオフォール型開発について紹介した。
ちなみに、これに抗う術は存在しない。
あなた、いや我々が、一日も早くこれに順応することを願う。
この記事はフィクションです。実際の人物・団体とは一切関係なくあってくれ。
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