Thunderbolt 4ドックを求めて

2018年に、Thinderbolt3 のDockを探した話を書いた

当時選定したHP Thunderbolt3 ドックは概ね期待通り動作し、2024/12/23現在も2個所有して稼働している。

 

複数購入して使用する程度には気に入っているし、6年も稼働したことは大変喜ばしく、ここで雑感をまとめておきたい。

 

良い点

  • 結果として6年も壊れずに動作した。
  • 豊富なIF
  • しっかりした筐体(持ち運びには適さないが、ズレない重さ)
  • 驚くほど長いFirmware更新(2024年にもFirmwareがリリースされた)

 

悪い点

  • 本体ケーブルの短さ(非純正に交換したら動作しなかった)
  • 巨大なACアダプタ(机の下にぶら下げてみなかったことにしている)
  • Macとの安定性(たまに有線ethが通信しなくなる)

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こんな感じである。

Macとの安定性部分についてはFirmware更新などを行ってみてもあまり改善せず、半ば諦めてWiFiを使っているという有様(ただしWindowsを接続していて発生したことはない)なので、コレは是非とも改善したい。

 

ということで、ここからは次世代のDockを探していきたいと思う。

6年間の間に、Dockに接続している機器はIntel系MacBookPro -> M1 MacBook Air ->   M3 MacBookProと乗り換えてきた。

その間ずっと同じDockだったというのはとても驚き&いつ壊れてもおかしくない。

 

選定条件としては以下。

 

  1. 90W以上のUSB PD給電能力があること
  2. アップストリーム方向はThunderbolt 4以上
  3. 有線eth 2.5Gbps以上(本当は10G,SFP+にして欲しい)
  4. MacBookProに接続できること
  5. DPもしくはHDMIコネクタを用いて、4K@120Hzを1枚以上出力出来ること(Mac側の対応制限で実現しないことは許容。デバイスとしては対応していること)
  6. ダウンストリーム方向にUSB タイプCのポートを1ポート以上備えること

以前の要求時はマルチモニターを前提とした環境だったのだが、一枚の4Kモニタで十分になったため、今回は複数枚出力の要望をなくした。

ただ、2.5GbE &120Hz要求が重いらしく、安いDockはあまり条件を満たさない。

この投稿時点では選定中でまだ何も購入していない。

 

検討中の機種は以下のとおり。

 

デカいACがないのは良いことだが、対応解像度とリフレッシュレートが分からない(1枚/4K/120Hzとの情報有り)

 

ほぼ唯一の 10GbE対応。

ただThunderbolt 3世代で条件を満たせない。ACアダプタはデカいらしい。

 

悪くなさそう。

 

その他

SD5000T5というKensingtonのデバイスが出るとか出たとかの情報があるのだが、日本国内には入ってきていないと思われる。スペック的にはかなり求めているものに近いようなので期待している

 

しかし、いつになっても10GbE,SFP+製品が増えないことは、極めて残念。

結局Dock自体に搭載されることについては諦めて、単独のアダプタにした方が幸せになれる?

 

 

 

EcoFlow DELTA3 PlusとSynology DSM

4年近く投稿をしていなかったが、元気に暮らしています。

 

さて、表題のとおり、「EcoFlow DELTA3 Plus1024Wh」なるものを購入して、Synology製のNASに取り付け、UPSとして使おうと思ったが半ば挫折した記録。

 

前提

記事を書いているのは2024/12/02であり、将来のアップデートで状況が好転する可能性はあるし、その場合でもこの記事を更新し忘れる可能性はあるのであしからず。

 

関連するFirmware等のバージョンは以下のとおり。

DSMバージョン: DSM 7.2.2-72806 Update 2
DELTA3 Plusのファームウェア: V6.49.74.44

購入したもの

購入したのは以下のセットだが、本体部分はEcoFlow DELTA3 Plusと言うことになる。

 

 

EcoFlow DELTA3 Plusの製品情報ではUPSとしての機能を打ち出しており、

速やかに起動するバックアップ電源が精密機器を保護します。停電時、UPSが10ms以内に起動し、精密機器の電源供給源はバッテリー電源にシームレスに切り替わります。

DELTA 3 PlusはNASサーバーおよびHID通信に対応しており、バッテリーが切れる前にデータを保存してシャットダウンするようサーバーに信号を送ります。これにより、停電時のデータ整合性および機器の安全性が確保されます。

と、まさにNAS用のUPSとして使うことを想定した記載がある。

 

今まで使っていたもの

これまで使用していたUPSは、以下の機種で、購入からちょうど3年を迎えるところであったので、これを置き換えるために使用する算段だった。

 

CPJ500はUSBでSynologyに接続し、Synology DSMからもUPSとして認識しており、コレまで数回の停電やPDUの故障から保護してくれている。

 

問題

DELTA 3 PlusとSynologyを接続するには、Delta 3 Plusの本体前面USB Type-C ポートのうち左側とSynologyのUSBポートを接続するようだ。

USB Type-A to USB Type-Cケーブルを使用して結線したが、UPSとして認識されなかった。

USB UPSが認識されていない旨赤字表記されている

 

念のためSSH接続し、確認してみたが以下のとおりUSBデバイスとしては認識していた。

 

[337167.609380] usb 1-2: new full-speed USB device number 6 using xhci_hcd
[337167.894884] Get empty minor:96
[337167.898197] hid-generic MASK:MASK:MASK.MASK: hiddev0: USB HID v1.11 Device [EcoFlow EF-UPS-DELTA] on MASK

 

あらためてSynologyの対応表を確認してみたが、確かにEcoFlowの記載は無い。

www.synology.com

 

2024/12/02時点の結論

SynologyのDSMは、EcoFlowのUPS機能と連携することはできない。

リクエストは上げておいた。

 

・・・UPS二個直列に繋ぐとかちょっとかっこ悪いなあ。

EcoFlowのAPIでAC入力を定期監視して、0Wだったらシャットダウンする仕組みとかを書こうか・・・。

 

追記 2024/12/02 21:00

 

公式サポートページに関連の記載があった。

https://manuals.ecoflow.com/eu/product/delta-3-plus?lang=ja_JP

 

EcoFlow の PC ソフトウェア、Power managerの使用により、ユーザーは本ポータブル電源の動作状態をチェックでき、PC で UPS 設定を行えます。

対応するステム macOSWindows、および Linux のシステムに対応します。特定のバージョンについては [Download Center] で確認してください(https://www.ecoflow.com/support/download/index)。

 

が、そのページで配布されていないように見える。

だめじゃん。

 

2ヶ月ぐらい前の段階で、海外では既に議論されていた模様(解決はしていない)

https://www.reddit.com/r/Ecoflow_community/comments/1fzi3n6/delta_3_plus_ups_feature/?rdt=48198

 

追記 2024/12/20

 サポートに問い合わせたところ、12/20頃にリリース予定とのことだったが、USサイトではまだ「Coming soon」。

EcoFlow Downloads | EcoFlow App, Manuals & More | EcoFlow US

 

年内に出るかな?(そもそも製品機能を謳っているものについて、発売時点で出ていないのもどうかと思うが)

 

追記 2024/12/28

USサイトではまだ「Coming soon」こりゃ年内に公開しないかな

KensingtonWorksの不具合

他にも同じ不具合に遭遇している人が居るかもしれないので記載。

 

 

macOS Big Sur version 11.1 (Macbook Air M1 2020)でKensingtonWorks
v2.2.5をインストールすると、ダブルクリックが作動しない。(設定を初期化しても状況変わらず)

 

機器はSlimBlade Trackball 72327JP。
uninstallすると、ダブルクリック動作が出来るので、ソフト側の問題だと思う。

 

Thunderbolt3ドックを求めて

最近のMacでは、USB-CコネクタとイヤホンジャックぐらいしかIFが無いモデルが多い。
「充電もデータ送受信もすべて一本で」と言えば聞こえは良いが、結局の所別売のHUBを購入しないと使い物にならない。

私が使用しているMacBookProもUSB-Cコネクタのみにされてしまったモデルであり、各種デバイスを接続するためのドックを探していた。

当初の候補は以下の通り

Dell ドッキングステーション Thunderbolt3対応 TB16

Dell ドッキングステーション Thunderbolt3対応 TB16

レノボ・ジャパン 40AC0135JP ThinkPad Thunderbolt3 ドック

レノボ・ジャパン 40AC0135JP ThinkPad Thunderbolt3 ドック

USB-CでUSB3.0もしくはUSB3.1対応のDockであれば比較的安いのだが、Thunderbolt3対応は高い。
2018/10時点で概ね3万円を超えるようなお値段で、おいそれとは購入できなかった。

私が欲しかった仕様は以下の通り

  1. Thunderbolt3で接続すること
  2. USB-PDで65W以上の給電が可能であること
  3. MacBookProに接続できること
  4. USB タイプAのデバイスを変換アダプタなしで複数接続できること
  5. USB タイプCのデバイスを変換アダプタなしで接続できること
  6. RJ45コネクタで1G接続できること
  7. DPもしくはHDMIコネクタを用いて、4K@60Hzを2枚以上出力出来ること

2と7の両立ができる製品は大変少なかった。
TB3DK2DPPDはかなり近かったが、DisplayPortポートとThunderbolt 3ポートの両方をつかって4Kを出すということだった。
何より高額で、3.8万ほどしていたので、購入していなかった。


当面の周辺機器用として、小型のUSB接続タイプを購入してお茶を濁していたのだが、4K@30Hzまでしか出力できない制約があった。
また、ケーブルが15センチしか無く交換も出来ない製品であったため、常にMacBookProの横にケーブルが5本以上刺さっている状態であった。

そんなわけでストレスが溜まっていたのだが、先日HP製品のなかにThunderbolt3接続らしきDockがあることに気がついた。

この製品、Amazonには出品されてはいるものの、正規価格よりも大幅に高い値段がついていた。
HP Thunderbolt Dock G2 (120W)

HP Thunderbolt Dock G2 (120W)

しかし、HP Japanの直販ベージでは
http://jp.ext.hp.com/accessories/business/thunderbolt3_120w_g2/

「モバイルPCの生産性を格段アップ・キャンペーン」なるものが開催されており、なんと50%オフ。
税込合計金額 ¥18,144だった。(実際にはHP Thunderbolt3 ドック オーディオ オプションも購入したのでもう少し高くなった)

HPの製品ページがゴミわかりにくいため実際の型番がわからないし、何より詳細なスペックがわからない。
たとえば4Kで2画面とは書いてあるが、4K@60Hzなのか、4K@30Hzなのかわからないという実に使えないページである。

他に使用レポートも見当たらなかったので、参考情報として記載しておくが、おそらく型番は「 2UK37AA#ABJ」である。
また、もう少しマシなスペックは、以下のPDFの記載されていた。
[PDF注意]http://h20195.www2.hp.com/v2/getpdf.aspx/4AA7-1989ENW.pdf
PDF内で「HP Thunderbolt Dock 120W G2 2UK37AA」と記載されているモノが日本のページにある「
HP Thunderbolt3ドック 120W G2」の正体と思われる。

それによると

  • One USB-C port with data and power out (15W)
  • One USB-C cable to connect to host system (0.7 meter cable length)
  • One powered USB 3.0 port
  • One combo audio jack
  • One Kensington lock slot
  • One Thunderbolt
  • One USB-C DisplayPort data and power out port (15W)
  • Two DisplayPort ports
  • One VGA port
  • Two USB 3.0 ports
  • One RJ45 port
  • One AC adapter
  • Up to 100W via USB-C

ということで、私の要望をほぼ満たしているように思われた。
しかも、サポートOSにWin 7, Win 10, Chrome and macOSと記載があり、明確ではないもののApple製品でも使えるように見えた。
また、解像度とポートについてもある程度記載があり、接続する機器によるが4K@60Hz *2も可能であることが分かった。

そこで、この製品を購入し、MacBookProに接続してみることにした。
手持ちに4Kモニタが1枚しかないので完全構成ではないが、結果をレポートする。

MacBookProと接続したときの給電: ワット数(W): 100と識別され、安定動作。
MacBookProと4K接続したときの動作: 問題なし。
その他、幾つかの写真を掲載する。


まずセット内容。
オプションのスピーカーユニットを取り付けた状態なので、若干背が高くなっている。
配送時は別々でやってくるので、ネジを一本外して取り付ける必要がある。
写真中央がACアダプタ。出力がそれなりにあるので、結構デカい。

次に、ケーブルについて。
Thunderbolt3 のケーブルが本体に取り付けられた状態で梱包されている。
底のネジを外すことで写真のようになる。
ケーブルはUSB-C形状のコネクタでしっかり接続されている。
このケーブル部分は交換できると思われる。(サポートはなくなるかもしれない)

元々のケーブルが短めなので、交換するつもりで居る。
なお、同時に購入したスピーカーユニットは、期待したほどでは無かった。
マイクは悪くないように思うが、スピーカ部分は正直MBP本体の方がマシかも。

OKI COREFIDO2 C301dn

久しぶりにプリンタを買ってみた。

タブレットを使い始めてから印刷はほとんどする事が無くなっていたので、インクジェットは使わなくなっていた。
滅多に使わないのに、使おうとするとヘッドが詰まっているので、使うこと自体を止めてしまったのだ。


実際2年ほど前の引っ越しの際に、梱包したまま開梱していないので、プリントヘッドが詰まって使えない状態になっているだろう。


ところが、最近印刷する機会が少し増えた。
セブンイレブンにいちいち出向くのも面倒なので、久しぶりにプリンタを購入した。
ヘッドが詰まるのはこりごりなので、インクを使わないレーザプリンタにした。


人生初レーザープリンタ

モノクロでも良いと思っていたが、本体価格が非常に安いのでカラーを買ってみた。

-

  • 本体が安い
  • 保証が長い(ただし、純正消耗品使用に限る)
  • 両面印刷対応
  • ネットワーク対応

ネットワーク対応は必須と思っていたら、最近の家庭用はWifiまでついている。
寧ろ有線LANは無いけどWifi対応の複合機まで出ているらしい。完全に取り残された。

3Dプリンタの消耗品

記事を全く書いていなかったが、2013/11に3Dプリンタを買った。

当時で7万円を切る、激安の部類に入る製品で、REPRAP MENDEL ベースのプリンタだ。

購入した当時の写真


3Dプリンタを運用する上でのランニングコストは下記の通りだ。

  • フィラメント(樹脂が紐状になったもの)
  • ヒーテッドベッドに貼るテープ(できあがりが安定する)
  • 電気

フィラメントについては、Amazonでの取り扱いが充実しているので、必要に応じて追加購入している。
有名メーカー製の3Dプリンタでは、純正のフィラメントしか使えないようになっていて、非常に割高なものがある。
3Dプリンタ界でもインク商法は成り立つようだ。


ヒートベットに貼るテープ というのは、最初に押し出されてくる樹脂がきちんと定着するために必要なものだ。
ヒートベットの上にガラス板を留めて、その上に貼ることになる。
ヘアスプレーで代用している方々も居るが、私はカプトンテープを使用している。
Reprapを最初に買った際には、このテープが付属してきたのだが、幅が50mm程度で、ヒートベットをカバーするためには4-5枚貼り付ける必要があった。
これがなかなかのくせ者で、貼り付けるときに重なった部分が筋となってプリントした物に転写されてしまう。
色々悩んだ結果、200mmのカプトンテープを輸入して使っている。

プリントした物を剥がして何度か使うとと、テープにゴミや傷がついてくるので、再度テープを貼り直す形だ。
ただし、200mmのテープをきれいに貼り付けるのはなかなか大変だ。
試行錯誤の上、スクイージー(スキージーとも)なる道具にたどり着いた。

窓ガラスを洗った後に水を切るための道具に近い。
ゴムのブレードに取っ手がついている。
ガラス板にカプトンテープを適当に貼ってから、スクイージーでシワと気泡を取り除くと、非常にきれいなヒートベットが用意できる。
非常におすすめである。


最後に電気だが、私の使用している3Dプリンタは定格220Wらしい。
ヒートベット/エクスクルーダーが大半を占めている気がする。
プリント中は常に100度/240度を維持している。

24時間フル稼働させた場合は、ジュース一本分ほど掛かる模様。
冬場はヒートベットからの放熱を抑えると、少しは安くなる。
また、温度が安定した方がプリントした物の品質が安定するので、プリンタの周りにポリカプラダンで囲いを付けた。

カプトンテープ200mmをきれいに貼る方法

ヒートベッドに使うガラスにカプトンテープを貼る。

前の記事にも書いたが、シワと気泡は大敵で、プリントする作品の底面にそのまま転写されてしまう。
200mm幅のカプトンテープをはじめて使った時は何度やってもきれいに貼ることが出来ず、無駄な出費をしてしまったかと思った。

我流ではあるが、200mmのカプトンテープをガラスに貼る方法について、紹介したい。


先ず完成状態。

左下にゴミのような物が写っているが、これはガラスの底面側が汚れていたからで、表面は非常に綺麗に仕上がっている。

使用する道具と材料

  1. カプトンテープ200mmロール(片面糊つき)
  2. ハサミ(普通のハサミで良い)
  3. スクイージー(幅の広いものをおすすめ。)

手順

1. テープの糊面を上にして、250-300mm程度伸ばす

2.位置合わせをしてガラスを上から乗せる。
この際、若干のシワは無視する。

3.左右の余白をハサミで切る

4.カプトンテープのロールは、端を折り返しておくと次回が楽になる。

5.ガラスをひっくり返す

6.隅から1/3程度テープを剥がし、スクイージーで泡とシワを取る。
ただし、結構姿勢がつらい。格好が悪いが肘や足を活用すると楽になる。



7. 6の手順を繰り返し、1周+シワがある箇所を行えば完成。


なお、端に若干の泡があってもぎりぎりまでプリントしないのであれば影響はない。
この記事を書くために写真を撮りながら作業しているが、5分で張り終わった。

界面活性剤と水を使用して張っている方も居るが、この方法であれば乾燥時間も無くすぐに使えるのでおすすめである。

スクイージーについては、斜めに使うこともあって、幅が広いものが良い。
私が使っているのは200mm幅の大型タイプ。
かさばるが丈夫でおすすめ。