飛行場姫(ひこうじょうき)とは、艦隊これくしょん~艦これ~におけるアイアンボトムサウンドの悪夢である。
概要
ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する敵キャラ・深海棲艦の一種。2013年11月の期間限定イベント「決戦!鉄底海峡を抜けて!」における第4海域「アイアンボトムサウンド」(通称E-4)のボスである。率いる艦隊名は「敵リコリス航空基地」。モデルはガダルカナル島のヘンダーソン飛行場。
どれだけ鍛えた艦であろうと敵艦のカットインで容赦なくワンパン大破という恐怖の夜戦MAPであるE-4で、道中の3戦とボス前の羅針盤分岐を死ぬ思いで乗り越えた先に待ち受け、数多くの提督の心をへし折る悪夢である。
その手強さたるや、随伴艦の強さもさる事ながら装甲140という怖ろしいまでの硬さに加えて耐久500という尋常でないタフさを誇る。さらには艦船ではなく飛行場であるため、陸上にいるという扱いになっており、こちらの魚雷攻撃が一切通らない上に夜戦における(飛行場姫への攻撃の)雷撃値の計算を強制的に0にするため、本来なら夜戦でジャイアントキリングをかます駆逐艦ですらまともなダメージを通す事ができない。E-2で大活躍した雷巡コンビも例に漏れず、5-3やE-2における活躍から雷巡=夜戦MAP必須という固定観念を抱いていると痛い目を見る。ダメージを受けた際の表示も他の深海棲艦とは異なり、小破→混乱、中破→損害、大破→損壊という表記になっている。
そんな姫の弱点は三式弾。ヘンダーソン飛行場の破壊のため金剛と榛名が三式弾を撃ち込んだという史実を踏まえ、三式弾を積んだ艦で攻撃すると飛躍的にダメージが増加する。つまり、E-4は5-3やE-2以上に重巡洋艦や航空巡洋艦に重きを置いたステージ設定になっているのである。しかし、大半の提督がサービス開始当初からの「重巡・航巡は燃費の悪い器用貧乏」という評価を払拭できずにおり、その結果ゲージは削りきっても最後のトドメがどうしても刺せず、泥沼にはまり込んで十数時間を費やした挙げ句、燃料や鋼材や精神力が尽きて灰になる提督が後を絶たなかった。というかぶっちゃけ、夜戦の間に三式弾積みが2隻連撃を姫にぶちこんでくれるかどうかという運ゲーである。そのためあっさりクリアしてしまう提督もそれなりにいたが……。
数万と溜め込んだ資材と十数時間を費やしてなお倒しきれなかった提督の怨嗟、疲労による判断ミスでダメコンを積み忘れ主力艦を沈めてしまった提督の嘆き、尽きた資材とダメコンを補充するため魔法のカードに手を出した提督のリアルマネー……それらを飲みこんで立ちはだかる魔の海域・E-4。その戦いをくぐり抜けた提督たちは飛行場姫に対してこう叫ぶ。「もう二度と会いたくねえよ!」と。(まさにリコリスの花言葉はあきらめ、悲しい思い出)
(飛行場姫が印象に残りすぎるおかげで、最深部E-5のボス=今イベントのラスボスである戦艦棲姫は「そんなのもいたっけ?」扱いである)
なお「二度と会いたくない」という数多の提督の怨嗟の声が通じたのか戦艦棲姫とは異なり2014年の春イベントでの再登場は無かったものの、春イベではE-3ボスの港湾棲姫とE-5ボスの離島棲鬼という同種の飛行場型深海棲艦2種が新たに出現した。仲間が増えたよ!やったねリコリスちゃん!
ちなみに、元ネタであるヘンダーソン飛行場は、ホニアラ国際空港と名前を変えて現在も戦時中と変わらない場所に存在している。日本からの直行便こそないものの、空路の乗り継ぎ(最短経路は成田空港→ポートモレスビー空港→ホニアラ国際空港か)で行くことが可能。時間とお金のある提督は聖地巡礼(?)に行って、自ら飛行場姫を踏みしめてみるのもいいかもしれない。
余談であるが、このヘンダーソン飛行場、ミッドウェー海戦で戦死した米海軍のロフトン・R・ヘンダーソン少佐にちなんで名付けられたのだが、実はこのヘンダーソン少佐にちなんで名付けられたヘンダーソン飛行場を持つ深海棲艦が、飛行場姫以外にも存在している。
それは中間棲姫である。中間棲姫はミッドウェー諸島の米海軍航空基地がモデルであるが、その象徴とも言える三角形の滑走路もまた、ヘンダーソン少佐にちなみ、ヘンダーソン飛行場と命名されていたのである。
このことから、中間棲姫と飛行場姫は、共にヘンダーソン家の娘とも呼べる存在であり、正に姉妹であると考えることができる。(ちなみに、イースタン島よりもガダルカナル島の飛行場の方が後に完成しているため、飛行場姫の方が年下であると考えることもできる。)
またアニメ版で物議を醸したあの展開であるが、実はこの事から計算されたものであった可能性も…?しかし公式で何のアナウンスも無いため、真相は闇の中である。そして、2015夏イベにて・・・・・・。
……アツイ…ノ? アツイ……デショオ…?
「反撃!第二次SN作戦」にて、まさかの再登場。
運営が「ソロモン方面」などのワードを告知していた段階で予想し(ながら怯え)ていた人は居たが、実に2年弱ぶりとなる。
彼女が登場するE-4『海峡突入!敵飛行場を撃滅せよ!』は、通常艦隊での出撃となる。
それも、楽なルートに進むためには金剛+榛名or霧島+比叡(実際は他にも条件はある)と言った当時より非常にややこしいことになっている。
当然だが2013秋には札システムなんてものが無く、高速戦艦2隻という固定条件だけだったため、この固定条件に頭を抱えた人は少なくはないだろう。
(固定条件を知らずに前のMAPまでで金剛+霧島を使用して札が付いた、なんてことが起こりうるため)
そして、1戦目の潜水艦を越えると能動分岐。
片方は戦艦タ級や空母ヲ級(新型艦載機)などの昼戦ルート、そしてもう片方はなんと夜戦マス2連続である。
最終形態になると昼戦ルートの方がヲ級改が出るなど強化され、夜戦ルートは少しだけ弱体化する。
そのため最終形態は夜戦ルート推奨とまで言われ、あの連続夜戦の悪夢が再び蘇ることとなった。
そしてボス編成(甲作戦)なのだが、
飛行場姫、戦艦ル級改flagship、戦艦ル級改flagship、駆逐ロ級後期型elite、駆逐ロ級後期型elite、輸送ワ級flagship
2013秋と比べて、明らかに強化されている。(というか飛行場姫を除き当時は居なかった艦艇ばかり)
まずネックなのが、昼戦スタートだということ。このため、飛行場姫の98機×4から繰り出される開幕爆撃を避けなければいけない。
そして、制空権を取らなければいけないということ。さもなくばル級改からの手痛い連撃が飛んでくる。
無論、このイベントと同時に実装された艦載機熟練度システムを活用すれば簡単に制空値は取れるが、そのために航空戦力を用意しなければいけない。
また、昼戦ルートは重い編成だと渦潮を踏むことになるため、駆逐艦2隻を投入することになる。
そのため飛行場姫にマトモなダメージを通せるのが金剛型2隻だけという事態になるため、削り時(及び後述の掘り時)は苦戦することとなった。
ゲージ破壊可能状態になると、随伴はあまり目ぼしい変化こそないが飛行場姫本体が強化。
なんと今や旧式だった艦載機を全て捨て、最新鋭の赤たこ焼きを積んでくる。
搭載数自体は変わらないのだが、その内訳は深海猫艦戦改×98、深海地獄艦爆改×98、深海復讐艦攻改×98、深海復讐艦攻改×98 なんだこれは。
陸上基地型深海棲艦のダメージ計算式は空母と同じものを採用しており、言ってしまえば積んでいる艦載機がそのまま火力、命中に比例する。
簡潔に言うと、滅茶苦茶強化されているのである。
昼戦スタートなだけに支援艦隊頼みな面もあり、随伴艦の火力、命中なども相まって夜戦までに火力を温存出来ないこともしばしば。
そんな彼女を倒すことが出来れば、晴れて補給艦「速吸」を入手することが出来る。
また、駆逐艦「海風」がこの海域のボスS勝利限定ドロップだったため、何度も飛行場姫を殴る提督も居た。
唯一の救いは、当時のような悪夢のゲージ回復とお仕置き部屋が(編成さえきっちり整っていれば)無かったことだろうか。(ただしゲージ回復によく似たものは最終形態に用意された)
余談だが、2013秋での彼女の被弾ボイスは2014夏以降の戦艦棲姫に取られてしまい、そのためか新規ボイス録り直しとなった。
その結果、おばさんっぽくなったなどと言った声が見かけられたとか何とか。
2016年冬イベント「出撃!礼号作戦」以降は空襲戦での空襲担当としてしばしば登場している。飛行場姫が分裂して攻撃してくることも少なくない。
この戦闘では陸攻などの攻撃機を編成した基地航空隊を出撃させない限り敵にダメージを与えられないし、こちらの被ダメージ量だけが勝敗判定に関わってくる(=飛行場姫にダメージを与える必要がない)ので、飛行場姫の装甲が問題となることはない。
なお他の姫級が改修されている中で、彼女自身のスペックは空襲時の艦載機を除いて強化されていない……のだが、随伴でどんなにスペックが上がっても防御特性の関係で燃やされる某メガネとは違って、最近の陸上型姫級の大半が属するハードスキン型とは異なる旧来のソフトスキン型であるためか三式弾以外の対地装備が効きづらいため随伴で出てくるとかなりの曲者。それだけならまだしも大抵は防御特性が異なる砲台小鬼やPT小鬼群と組んで随伴してることが多いため、旗艦のダイソン役やS勝利を阻む壁としてはかなりの難敵だったりする。
2019年では基地空襲専門だが新型爆撃機を搭載したタイプが登場。……なのだがこの新型が登場するに当たってとんでもないことが大本営から発表された。
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https://twitter.com/KanColle_STAFF/status/1167456332070305792
とうとう大本営に艦載機がたこ焼き扱いされてしまった。最もこの発表とは裏腹に非常にこの新型爆撃機は非常に強力。E-2では偵察機扱いのためそこまで脅威でもないが、E-3では制空値という面で猛威を振るう。特に最終海域のギミックは3つあり、いずれも基地防空において航空優勢が必要なのだが、問題となるのは装甲破砕ギミック時。装甲破砕ギミックの解除に取り掛かれるのはゲージ破壊段階以後なのだが、甲作戦のゲージ破壊段階においては航空優勢ラインに制空値1365と言うとんでもない数字を要求されるため、陸戦・曲戦不足の提督はギミックとは思えない難易度に阿鼻叫喚することになった。そのため装甲破砕ギミックをクリア前に解除できず、ボス撃破後の掘り目的でクリア後にギミック解除する提督もいた模様。
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