中距離馬による仁川のフェスティバル
大阪杯
GI・阪神競馬場・芝2000m
大阪杯とは、日本中央競馬会(JRA)が施行する競馬の重賞競走(GI)である。例年、4月に阪神競馬場の芝内回り・2000mで施行される。出走条件は4歳以上オープン・斤量は定量。1着本賞金は2億円(2022年現在)
2016年まではGII競走の「産経大阪杯」として行われていた。
概要
1957年、4年前に創設された「京都盃」「神戸盃」に対応する「大阪盃競走」として創設。後に「京都盃」は「京都新聞杯」、「神戸盃」は「神戸新聞杯」と賞を提供している関西の地方新聞の名をつけた競走となっているが、この「大阪盃」も現在の産経新聞の前身の一つ・大阪新聞が賞を提供していた。やがて大阪新聞と産経新聞の親子関係が逆転し、1964年より「産経大阪杯」に改称された。
天皇賞(春)の前哨戦として位置づけられていた競走であるが、3200mで施行される天皇賞(春)とは距離条件が違いすぎるため、このレースで上位入線しても天皇賞(春)には進まないケースが多い。同じく前哨戦である日経賞(2500m)や阪神大賞典(3000m)と比較すると、2006年から2015年までの10年間で日経賞で3着以内になった馬からは30頭中26頭が、阪神大賞典からは26頭が天皇賞(春)に出走しているのに対し、大阪杯からは10頭しか出走していない。
一方で、この時期には古馬中距離のビッグレースがないこともあり、夏の札幌記念と同様にメンバーが揃うことが多く、2008年以降では2010年を除いて毎年3頭以上のGIホースが出走する豪華な、そして2006年以降の10年間のうち(後になったのを含めて)優勝馬の8頭がGIホースというレベルの高いレースとなっていた。
同時期に行われるドバイワールドカップミーティングやオーストラリア・香港の国際競走に遠征する馬が多くなっていること、そして過去出走馬のレーティングがGI級の水準を満たしていることなどから、2016年10月に翌年からのGI昇格と、冠名の産経(賞)がセントウルステークスに移ることが発表された。この昇格により、春季の古馬の中長距離GI競走は秋季とともに3レース体勢となり、「春の古馬三冠」を形成することになる。
GI昇格初年度は大本命・キタサンブラックとダービー馬のマカヒキ、香港ヴァーズを制したサトノクラウンが当時のGI馬であった他は、(後に本格化し宝塚記念を勝利するミッキーロケットが居たものの)当時のGIIクラスの馬が集まったという感じで、レーティングもいわゆるスーパーGII時代並みの117.5ポンドであった。しかし、開催時期と競走距離のニーズに適合していることから、回を重ねるごとに層の厚いメンバーが次第に集まるようになり、現在ではその年の国内組最強馬が集うGIレースへと成長。特にコントレイル・グランアレグリア・サリオス・レイパパレらと言った強豪が集まった2021年度は121.75ポンドという、世界トップ10レースに食い込む(国内では天皇賞(秋)と有馬記念に次ぐ3位)高レーティングを記録した。
主な前走・前哨戦
競走名 | 格付 | 施行競馬場 | 施行距離 | 優先出走権 | 間隔 |
---|---|---|---|---|---|
京都記念 | GII | 京都競馬場 | 芝2200m | 中7週 | |
中山記念 | GII | 中山競馬場 | 芝1800m | 1着馬 | 中5週 |
金鯱賞 | GII | 中京競馬場 | 芝2000m | 1着馬 | 中3週 |
2017年からは施行条件が変更され、中山記念に1着馬の優先出走権が付与・金鯱賞が3月に移設されて1着馬の優先出走権が付与、中日新聞杯は12月に移設となる。
歴代優勝馬
- 回数についているリンクをクリックすると該当する動画に飛びます。
- 馬齢表記は現行表記に統一。
- 競走名は第1回から第7回まで「大阪盃競走」、第8回から第32回まで「サンケイ大阪杯」、第33回から第60回まで「産経大阪杯」、第61回以降は「大阪杯」。
関連動画
関連項目
古馬王道中長距離GI | |
大阪杯 - 天皇賞(春) - 宝塚記念 - 天皇賞(秋) - ジャパンカップ - 有馬記念 | |
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