曖昧さ回避
概要
主に雨や雪が降る中で外を移動する時に、体や持ち物などが濡れないようにするもの。夏の日差しが強い時は、日除けのために日除け用の傘を差すなど、用途も様々存在する。
英語名でも用途によって使い分けが存在し、日傘は「parasol(パラソル)」、雨傘は「umbrella(アンブレラ)」という。
日本の場合「笠」と書くものもあるが、一般的に傘の場合は金属を始めとする素材でできた骨に紙や布を張って作られたもので、開閉が可能なもの、及び手元で所持・携帯するものを指す。
一方「笠」の場合は頭上に直接かぶるもので、柄が無いのが特徴(この笠に対し「傘」は「差しがさ」と呼ばれた)。顎ひもで固定して使い、現代でも祭りなどで度々見ることができ、案山子がかぶっていることもある。はず。
傘の種類
- 和傘(番傘、唐傘、蛇の目傘)
- 日本に古くから存在する傘。舞妓さんに持ってもらいたい。
- コウモリ傘
- 洋傘。開いた形がコウモリに似ていることから由来。
- ビニール傘
- スーパーやコンビニ、バスなどでも買えるポピュラーな傘。強度に若干難がある。
- 折り畳み傘
- 携帯用に一本。
近年では手元のボタンで傘の開閉操作を行うものが主流になっている。
持ち方
さしている時は柄(ハンドル)の部分を持つか、軸(中棒)の部分を持つことが多い。反対側の胸・腹の部分に当てるようにクロスして持ち、30°ほど後ろに斜め、かつ低めにすると濡れづらくなる。
閉じているときは、基本的には先端部を外側に向けないことに気を付ける必要がある。人がいないところではどう持っても問題ないのだが、無意識的にやってしまう場合もあるため日頃から気を付けておいたほうがいいかもしれない。
横に持つと前後の人に当たる危険性が高いので、縦方向に持って動かさないことが必要になる。腕にかける場合は内側に傾くようにかけておくと、外側に向きにくくなる。
その他
- 1つの傘に2人で入っている状態を「相合傘(相々傘、相合い傘とも表記)」と呼び、異性同士で相合傘をしている場面は現代でも萌えシチュエーションの1つとして広く知られているだろう。ちなみに愛情表現の手段、及び恋人(夫婦)同士の仲睦まじさを現す描写としての相合傘は江戸時代の頃から既に文学作品にて見受けられたという。落書きの題材としてもよく用いられ、恐らく最大規模の相合傘(の落書き)はエウレカセブンの最終回が有名か。
- 朝が雨天でも帰りの時に空が晴れていると傘の存在を忘れる事も多い為、忘れ物の筆頭候補となっている。その一方、手元の余っている傘を学校や職場などの外出先に置いておき急に雨が降られても万全なよう準備しておく「置き傘」といったケースがあったり、駅やバス乗場などで誰かが傘を忘れていき(または、必要なくなった傘を置いていき)、「必要なら勝手に使え」とばかりに傘を置いてあるという、いわゆる貸し傘コーナーが自然発生している場合も。
- 「傘」の字を略して書くと「八」と「十」の二文字で表せる事から、日本では80歳を「傘寿」と呼ぶ風習がある。
漢字として
- 意味
- かさ、あまがさ、かさに入る、という意味がある。繖(きぬがさ)と通じる。
- 字形
- あまがさの象形。
- 音訓
- 音読みはサン(漢音、呉音)、訓読みは、かさ。
- 規格・区分
- 常用漢字である。JIS X 0213第一水準。当用漢字表にはなかったが1981年に常用漢字に採用された。
- 語彙
- 傘下・傘寿
異体字
仐
- Unicode
- U+4ED0
- JIS X 0213
- 2-1-26
- 部首
- 𠆢部
- 画数
- 4画
- 𠍘は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。
- 𡙫は、〔韻会〕に𠍘と同じとある異体字。また傘・𠎃・𠌂と同じとある。
- 𠋔は、〔康煕字典〕に傘の訛字ではないかとある字。
- 𡙘は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。〔龍龕〕に「蓋なり」とある。
- 仐は、傘の略字。今の異体字と同じ字形。JIS X 0213第四水準。
- 簡体字は伞。
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関連商品
関連項目
- 笠 / 三度笠
- 雨
- 雪
- 日光
- 最強の傘
- ビニール傘
- 相合傘
- 雨女 / 雨男
- 雨宿り
- 傘ブレード / エクスカサバー
- 多々良小傘 / 万年置き傘にご注意を
- 傘(ルシフェル)
- 桜木ゆかり
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