基本データ | |
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正式名称 | パプアニューギニア独立国 Independent State of Papua New Guinea Independen Stet bilong Papua Niugini Papua Niu Gini |
国旗 | (未作成) |
国歌 | 全ての者よ、立ち上がれ |
公用語 | 英語 トク・ピシン ヒリモツ語 |
首都 | ポートモレスビー (Port Moresby) |
面積 | 462,840km²(世界第53位) |
人口 | 約673万人(世界第107位) |
通貨 | キナ(PGK, K) |
政治体制 | 共和制 |
時間帯 | UTC +10,+11 |
パプアニューギニアとは、オセアニア/メラネシアの国である。正式名称はパプアニューギニア独立国。
概要
南半球にあるニューギニア島の東半分と、周辺の諸島を領土とする。北は広大な太平洋。島の西部はインドネシアで、国境は陸続きである。アラフラ海を隔てて南にオーストラリア、ソロモン海を隔ててソロモン諸島と接する。
国土が赤道付近にあるため、熱帯気候である。また環太平洋造山帯に属することから地形の起伏が激しく、地震や火山も多い。
国名は「新しいギニア」の意。これは、既にアフリカのギニアを植民地化していたヨーロッパ人が名付けたことに由来する。ニューヨーク、ニューカレドニアなどの命名と同じ理屈である。
英語通称は "Papua New Guinea"。ラテン文字の略称で PNG とされることがある。
日本語漢字では「巴布亜新几内亜」。中国語では「巴布亞新畿內亞(巴布亚新几内亚)」。略称「巴新」。
かつてイギリス領、オーストラリア領であった影響から、現在も英連邦の一員。
太平洋戦争の激戦地としても知られている。当時、統治していたオーストラリアと日本が交戦した。日本軍の90%以上が戦死し、「最も過酷な戦域」と称されている。
ASEANでは、特別オブザーバーの地位にある。正式加盟を目指しているが、断られ続けている。これはパプアニューギニア自体が地理的に東南アジアに属さないためである。
歴史
- 1512年…ポルトガル人が到達
- 1884年…南部がイギリス領、北部がドイツ領に
- 1906年…南部がオーストラリア領
- 1920年…北部もオーストラリア領
- 1949年…全域が一体統治されるようになる
- 1964年…議会開設
- 1973年…自治権獲得
- 1974年…オーストラリアから独立、英連邦加盟
民族・宗教・言語
大多数をメラネシア系のパプア族が占める。ただ部族は細かく分かれており、地域差が激しい。メラネシアとは赤道より南、180度経線より西側のオセアニア地域を指す。「黒い島々」の意で、彼らの肌の色に由来する。
公用語は英語、トク・ピシン、ヒリモツ語である。トク・ピジンとヒリモツ語は、現地住民の言語とヨーロッパ人の英語が衝突して生まれた、ピジン言語/クレオール言語である。3種類とも文字体系はラテン文字である。
3つの公用語は、どれも完全なる国内由来の言語ではない。これは島内で話される独自言語が、部族毎に700種類ほどあり、それを公用語化するのは事実上不可能であるためである。
イギリスとオーストラリアに統治された影響もあり、国民の95%以上がキリスト教徒である。現在でも一部の部族で、自然崇拝が信仰されている。
経済・産業・交通
国民の過半数が貧困層である。ただしこれは世界的視点に立つものである。部族的慣習に基づき、精神的に豊かに暮らしていると捉える人も多い。そのため、世界基準による貧困とパプアニューギニア人自身がどう捉えるかはまた別の問題である。
金、石油、銅、LNGなど資源大国であり、世界中の先進国/新興国が目をつけている。輸出額の7割を天然資源類が占める。その影響もあって、プラスの経済成長率である。
コーヒー、カカオ、茶などのプランテーション農業も盛ん。伝統的漁業と熱帯気候内での時給的産業も行われている。伝統文化や自然環境を生かした観光業も近年発達している。
首都にポートモレスビー・ジャクソン国際空港があり、東南・東アジア、オーストラリアへの定期便がある。フラッグキャリアのパプアニューギニア航空は、新東京国際空港との定期便を飛ばしている。
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関連項目
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