同じような商品・サービスを扱っているにもかかわらず、楽しそうにラクラクと稼ぐ人がいる一方で、思うように稼げず苦悶にあえぐ人もいる。
その違いは、年齢や経験、持って生まれた才能によって生まれているとは限らない。
稼げない人も、稼げる人と同じように努力はしているだろう。しかし、結果には大きな違いが出る。
その原因は、ほんの一語の違いにあったのだ。
その一語の違いをまとめたのが、この道25年「日本のトップマーケッター」神田昌典氏による、一番やさしい、すぐ使えるコピーライティングバイブル『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』だ。
本書では、たった一語の差で、貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」が公開されている。
今回は本書より一部を抜粋・編集しながら、たった一語で天国と地獄に分断される「怖さ」と、一語変えるだけで大きく現実が変わる「面白さ」を見ていこう。
【貧す人】と【稼ぐ人】の決定的な一語の違い
今回紹介するのは、「単純ミスをアイデアに変える法則」である。
【貧す人】誤字は、ただちに修正しよう
【稼ぐ人】誤字は、じっくり見てみよう
字を間違えたら、恥ずかしがるのではなく、そこに「重要なメッセージが現れた」と考えてみよう。
これが、間違いをきっかけに鳥肌もののアイデアを見つける方法だ。
私の実話。
あるとき、「評判」を「評番」と書いてしまった。
普通なら、さっと消して書き直すだろう。
しかし、ちょっと待った。
なぜ1番、2番の「番」が出てきたのか?
そこには何かメッセージがあるのでは? と考えた。
すると、「番=つがい」と解釈できた。
すなわち、この仕事が評価を受けるには、二人のペアで、取り組む必要があるのではないかと気づいたのだ。
それで最適な人は誰かと探したら、いるではないか!
そこからプロジェクトがグイグイ進むようになった。
これがフローに乗り込むために役立つテクニックで、「外応(がいおう)」という。
【貧す人】に一直線の考え方・ワースト1
【貧す人】は、間違いを「失敗」と捉える。
【稼ぐ人】は、間違いを偶然のメッセージと捉える。
これで、まったく発想が変わってくるし、次なる打ち手も変わってくる。
不思議なことに、私たちの内面と、外的環境とは、相互に呼応し合っている。
しかも面白いことに、行き詰まったときほど呼応しやすくなるのだ。
クリエイティブな作業は、ほぼ必ず行き詰まり、どうしても乗り越えられないと思える壁にぶつかることがある。
すると、どんよりと空気が重たくなってきて、言葉が少なくなり、表情も浮かなくなり、まるで深海の底にいるような感じになる。
そんなときにスマホが鳴ったりする。
そこで、誰からか、どんなメッセージか、その中に今の問題解決のヒントがないかという目線で探すと、ブレイクスルーにつながることがある。
これは映画化もされている。
クリストファー・ノーラン監督の『インターステラー』。
また戦国武将も「いつ攻めるべきか?」を判断するのに、このようなテクニックをよく使っていたようだ。
アイデアに行き詰まったとき、何か予想外のことが起こったら、それは打開策を見出す大チャンスだ。
(本稿は『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』の一部を抜粋・編集したものです)