こんにちは、QAエンジニアのyamaeriです。 フリーのQAエンジニアインターンシップも3年目の開催となりました。 インターンシップにずっと関わってきましたが、ついに今年は私がオーナーシップを持つことになりました。 そこで、新たな取り組みをいくつかしてみたので、それらも含めて紹介します。
インターンシップの目的
近年ではQAエンジニアのインターンシップを開催する企業も増えてきており、さらに転職市場でもQAエンジニアの募集やスカウトをよく見かけるようになりました。 一方で、学生にとっては「QAエンジニア」という職種の人に会う機会もなかなかなく、具体的にどのような仕事をしているのかまでは知らない方も多いと思います。 ソフトウェア開発の経験がある人なら、なんとなく「QAエンジニア?あ〜、品質関係のことしてる人だよね」という認識があるかもしれません。 QAエンジニアそのものについても知ってもらいたいのはもちろんですが、フリーのQAエンジニアならではの魅力を伝えたい、そう思って今年もインターンシップを開催しました。
インターンシップのコンテンツ
昨年までは2週間のインターンシップを実施していましたが、今年は1週間のインターンシップとしました。 学業との兼ね合いでなかなか参加しづらい...という声を受けて、期間を縮めて参加しやすくしてみました。 大きな内容や流れは昨年までのものを踏襲しつつ、さらなる改善を重ねました。
- 座学
ソフトウェア開発のプロセスや、テスト技法について学ぶパートです。QAエンジニアが開発工程の中でどこにどのように関わっているか、どのような知識を持って仕事をしているかを学んでもらいました。ここで習ったテスト技法を使って実際に演習問題で解いてもらったり、学生同士で意見交換してもらうことで、テスト技法について理解を深められるようになっています。 - 自動テスト(New!)
昨年までの参加者から「自動テストに興味がある」という声がちらほら聞こえてきていたため、今年は自動テストに触れる時間を設けました。 フリー社内では自動テストの基盤をSEQ(Software engineer in Quality)チームが開発しており、そのメンバーに自動テストの仕組みなどを解説してもらった後、学生の皆様にも実際に手元で自動テストを実行してもらいました。自動テストを実行するための環境構築も、それぞれの手元のPCで構築してもらいました。 実行されているところを確認したのち、サンプルのシナリオが与えられて、実際に皆様にも自動テストのコードを書いてもらい動作させました。期待通り動いたでしょうか? - ハンズオン
恒例のハンズオンタイムです。実際のフリーのプロダクトであるフリー人事労務を使って、座学で学んだことを活かしながらQAの仕事の一部を体験してもらいます。学生の皆様には仕様書を読んでもらい、そこからテスト分析、テスト設計、テスト実行などの一連の流れを実施してもらいました。 プロダクトに埋め込まれたバグを見つけたチームは、どのようにそのバグを報告したら開発者と良いコミュニケーションが取れるかなども考えてもらいました。ハンズオン用のfreee人事労務仕様書 - トーク
QAエンジニアのメンバーから、どんなキャリアを歩んできたのか、今後どうなっていきたいのかなどを話していただく場を設けました。 また、QAエンジニアが仕事上で関わることの多いPD(プロダクトデザイナー)やPM(プロダクトマネージャー)、開発エンジニアにも登壇いただき、それぞれどのような仕事をしているのか、QAエンジニアとはどのような関わりがあるのか、QAエンジニアに求めていることなどを話していただくことでQAエンジニアへの理解を深めてもらいました。 - プレゼン大会
インターンシップの集大成として、学生に「QAエンジニアの魅力を伝える」発表をしてもらいました。 - フリーのオフィスへ集合(New!)
なんと今年はインターンシップの最終日に、学生の皆様にフリーの東京オフィスに実際に来てもらいました! みんなでワイワイとオフィスツアーを行い、どんな会議室があるのか、どんな雰囲気で働いているのか、東京オフィスがある大崎はどんなところなのか...など色々と実際に体験してもらいました。 お昼はシャショク会議室という、キッチンが併設されている部屋でみんなでランチ(お弁当ですが)を食べたり、普段はイベントに使われることの多いasobibaというスペースで作業をしてもらったり、ネンマツチョウセイと呼ばれる会議室(?)で懇親会を行ったりしました。ネンマツチョウセイではカラオケやビリヤード、ダーツなどもできます。学生3人と人事のメンバーでダーツで盛り上がっていました。シャショク会議室 asobiba なお、出社が難しかった学生もいたため、オンラインでカメラを繋ぎながらオフィスツアーと行ったり、ランチや懇親会に参加してもらったりもしました。ネンマツチョウセイでビリヤードを楽しむ写真
メンター制度
学生2人に対して、メンターが1人つく形をとりました。 毎日の就業前にメンターとの夕会の時間を設けることで、その日一日にどんな学びがあったかをアウトプットしてもらったり、不明点が解消できたりするような時間が作れました。 夕会の前には学生の皆様にはslackに数行の日報を投稿してもらっていました。その投稿を見て、メンターからきっと色々なコメントをもらえたと思います。QAエンジニアとしての技術の質問や、開発プロセスに関する質問、フリーそのものに関する質問、働き方の質問など気になることを聞いてみたり、雑談をしたりなど、話すテーマは尽きなかったようです。
入社した新卒QAエンジニアとの関わり(New!)
なんと、2022年に実施した、初めてのQAインターンシップから2名がQAエンジニアとしてフリーに今年入社してくれました。 この時の参加者がもう新卒で入社したと考えると、時が経つのは早いですね。 developers.freee.co.jp せっかくなので、新卒QAエンジニアの2名にもメンターとしてインターンシップに参加してもらったり、ランチや懇親会に顔を出してもらったりしました。 就職活動はどういうふうに進めた?どんな会社を受けた?なぜフリーを選んだ?なぜQAエンジニアに?...学生の皆様からたくさんの質問を受けたようです。
インターンを実施してみて
学生からのアンケート回答結果
インターンシップ終了後、学生の皆様にはアンケートに回答してもらいました。その結果、インターンシップに参加した満足度は1~10のスコアで表すと8点が1人、9点が4人、10点が11人という、大変満足してもらえたことが伺える結果となりました。

また、インターンシップに参加した学生16名のうち、15名がフリーのQAエンジニアの選考を希望してくれました。 1名は開発エンジニアとQAエンジニアでまだ悩んでいるため、検討してから選考に臨みたいとのことでした。
いくつか学生の感想を抜粋したものを載せます。
- この5日間でQAエンジニアがどんな職種なのかの解像度が上がり、QAの魅力を知ることができました。また、自分がQAに向いている部分と向いていないと思う部分がわかり、マッチ度を知ることができました。
- 実際にfreeeのプロダクトを使って、自動テストやテストチャーターなどこのインターンに参加しなければ経験できなかったような実践経験を積むことができた
- 初日からPCのセットアップや環境構築について一人一人サポートしていただいたこと、メンターの方とQAのことやそれ以外のことも話せたこと、Slackなどを利用して質問に適宜答えていただいたことなど、全体を通して私たちのために社員の方々が動いてくださっている印象でした。自分もこんな環境で働きたいなと思いました。
- QAエンジニアへの理解が深まる5日間でした。文系でパソコンにも慣れていなかったため、初日は本当に泣きそうでした。しかし、そんな私を支えてくれた同じインターンシップの仲間や、人事の方々のおかげでもっと頑張りたいと思えました。エンジニアという職業だからではなく、QAエンジニアだったから興味を持てた気がします。自分の将来をイメージできる本当に素晴らしい経験ができました。
- QAのことを知れたという観点とFreeeの文化を体感できたという観点で非常に満足できた。前者では2日間の座学の2日間のハンズオンを通じてQAについて学ぶことができた。インプットとアウトプットの分量がちょうど良く着実に成長できたと感じている。また、後者ではスラックや日々のフィードバックを通じて褒め合う文化やロジカルに指導するスタイルを体感できた。特にスラックの温かさは印象的であえて共有したくなる温かいリアクションがあるからこそあえきょうが実現しているのだと理解できた。
あえきょうとは、「あえて共有する」というフリーの文化のことです。 インターンシップ中にslackで社員や学生間で交流することで、フリーの文化をしっかり感じてもらえたようで嬉しいです。

...からの、緊急1dayインターン開催(New!)
1weekインターンにどうしても予定が合わない...という学生さんが何名かいたため、今年は急遽1dayインターンを行いました。 オンライン、オフラインのハイブリッド開催で、全体で数時間というスケジュール感です。 インターンシップで学んだ座学の内容をギュッと凝縮したり、QAエンジニア社員との座談会の時間を設けました。 短い時間でしたが、QAエンジニアがどんな仕事をしているのか、どんな人が働いているのか、フリーの雰囲気はどうなのかなどを感じてもらえたと思います。
終わりに
QAエンジニアがどんな仕事をしているのか、フリーはどのような会社なのかを感じてもらえるインターンシップとなったと思います。 これから新卒でQAエンジニアのキャリアを選ぶ人も増えてきそうです。ぜひ、皆さんのキャリアの選択肢としてQAエンジニアを考えてもらえると嬉しいです。

昨年のインターンの様子
freeeではQAエンジニアを募集しています
freeeのQAでは仲間を募集しています。 「マジ価値を届けきる」ためのQAを一緒に実現しませんか!
https://freeecommunity.force.com/jobs/s/detail/a4l1000000170iZAAQ