Firebase Storage の有効活用
2017年3月30日木曜日
この記事は Mike McDonald、プロダクト マネージャーによる The Firebase Blog の記事 "Multiplying the Power of Firebase Storage" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。Read More
この記事は Mike McDonald、プロダクト マネージャーによる The Firebase Blog の記事 "Multiplying the Power of Firebase Storage" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Firebase Storage は、安全で堅牢かつ拡張可能なファイル ストレージです。うれしいことに、Google I/O 2016 で最初にリリースされて以来、デベロッパーの皆さんにモバイルアプリで多く活用されています。バケットを作成したデベロッパーはすでに数十万人に達しており、日々数億回の写真、動画、オーディオなどのリッチメディアのリクエストに対応しています。
しかし、Firebase Storage はまだ完成しているわけではありません。アプリのコンテンツを簡単かつ高速に格納、共有できるようにするには、まだいくつかの機能が必要です。
プロジェクトで複数のバケットを使用する
I/O '16 でのリリース以降、Firebase プロジェクトにつき 1 つのバケットしか持つことはできず、バケットも米国にしかありませんでした。Google Cloud Next '17 での発表と合わせて、Blaze 料金プランが選択されている Firebase プロジェクトでは、Google Cloud Storage がサポートしている任意の地域とストレージ クラスのバケットを作成できるようになりました。その結果、次のような強力なユースケースにも対応できます。
プロジェクトに既存のバケットをリンクする
すべての Firebase プロジェクトは Google Cloud Platform プロジェクトでもあります。そのため、Firebase SDK for Cloud Storage では、既存の Cloud Storage バケットを直接かつ簡単に使用できます。そのためコストの高いデータ移行を行わなくても、モバイルアプリやウェブアプリからバケット内のデータにアクセスできます。既存のアプリに Firebase を導入するアプリにとって、便利な機能です。
既存のバケットを Firebase にリンクする操作は、新しいバケットの作成よりも簡単です。インポートしたいバケットを選択し、アクセスを許可するようにセキュリティ ルールを設定するだけで、アプリからバケットを利用できるようになります。
Google Cloud Functions との統合
Google Cloud Next '17 では、Cloud Functions for Firebase も発表されました。これによって、デベロッパーはクラウドまたは Firebase 機能で発生したイベントに応答するコードを書けるようになります。Cloud Storage for Firebase はこの機能との親和性が高く、ストレージ バケットに対するファイルのアップロードや変更、削除をトリガーにしてコードを実行できます。この強力なメカニズムを使うと、デベロッパーはデータ ストレージの上に新しい機能を簡単に作成できます。たとえば、 イメージ変換、サムネイル生成、Google Cloud Vision API を使ったイメージの無害化、メタデータの抽出などを自動で行うことが可能です。従来は、これらのタスクを実現するにはカスタム バックエンドを維持する必要がありましたが、コマンドライン 1 つでコードをデプロイできる Cloud Functions を使って簡単に自動化できるようになりました。
機能はそのままに、名称が変更
新機能の追加や Cloud Storage との統合に伴い、Firebase Storage は Cloud Storage for Firebase として生まれ変わったことをお知らせします。ここで特に強調しておきたいのは、Firebase Storage は Google Cloud Storage であり、Firebase を使用すれば、Google のインフラのスケールとパフォーマンスを最大限に活用した、モバイルやウェブのデベロッパーに最適な SDK を簡単に使用できるという事実です。
既存の Firebase SDK for Cloud Storage は、iOS、Android、JavaScript、C++、Unity で引き続き利用でき、データが Snapchat、Spotify、Google フォトなどを支えているインフラに格納されます。そして、Cloud Functions や自分のサーバーからデータにアクセスしたい場合には、いつでも Cloud Storage サーバー SDK を使ってアクセスできます。
この拡張された Cloud Storage for Firebase は、きっと皆さんに気に入っていただけるはずです。今後、これを活用してアプリを作成される際には、ぜひ Twitter、Facebook、Slack、Google Group のいずれかで状況をお知らせください。皆さんのアプリのリリースを楽しみにしています。
Posted by Khanh LeViet - Developer Relations Team
Mike McDonald
Product ManagerFirebase Storage は、安全で堅牢かつ拡張可能なファイル ストレージです。うれしいことに、Google I/O 2016 で最初にリリースされて以来、デベロッパーの皆さんにモバイルアプリで多く活用されています。バケットを作成したデベロッパーはすでに数十万人に達しており、日々数億回の写真、動画、オーディオなどのリッチメディアのリクエストに対応しています。
しかし、Firebase Storage はまだ完成しているわけではありません。アプリのコンテンツを簡単かつ高速に格納、共有できるようにするには、まだいくつかの機能が必要です。
プロジェクトで複数のバケットを使用する
I/O '16 でのリリース以降、Firebase プロジェクトにつき 1 つのバケットしか持つことはできず、バケットも米国にしかありませんでした。Google Cloud Next '17 での発表と合わせて、Blaze 料金プランが選択されている Firebase プロジェクトでは、Google Cloud Storage がサポートしている任意の地域とストレージ クラスのバケットを作成できるようになりました。その結果、次のような強力なユースケースにも対応できます。
- データの種類(例: ユーザーデータとデベロッパー データ)に応じて論理的にデータを分割する
- ユーザーに近い場所にデータを格納することで、パフォーマンスの最適化やコンプライアンス規制に対応する
- 頻繁にアクセスしないデータ(例: バックアップ)を別のストレージ クラスに格納し、費用を削減する
プロジェクトに既存のバケットをリンクする
すべての Firebase プロジェクトは Google Cloud Platform プロジェクトでもあります。そのため、Firebase SDK for Cloud Storage では、既存の Cloud Storage バケットを直接かつ簡単に使用できます。そのためコストの高いデータ移行を行わなくても、モバイルアプリやウェブアプリからバケット内のデータにアクセスできます。既存のアプリに Firebase を導入するアプリにとって、便利な機能です。
既存のバケットを Firebase にリンクする操作は、新しいバケットの作成よりも簡単です。インポートしたいバケットを選択し、アクセスを許可するようにセキュリティ ルールを設定するだけで、アプリからバケットを利用できるようになります。
Google Cloud Functions との統合
Google Cloud Next '17 では、Cloud Functions for Firebase も発表されました。これによって、デベロッパーはクラウドまたは Firebase 機能で発生したイベントに応答するコードを書けるようになります。Cloud Storage for Firebase はこの機能との親和性が高く、ストレージ バケットに対するファイルのアップロードや変更、削除をトリガーにしてコードを実行できます。この強力なメカニズムを使うと、デベロッパーはデータ ストレージの上に新しい機能を簡単に作成できます。たとえば、 イメージ変換、サムネイル生成、Google Cloud Vision API を使ったイメージの無害化、メタデータの抽出などを自動で行うことが可能です。従来は、これらのタスクを実現するにはカスタム バックエンドを維持する必要がありましたが、コマンドライン 1 つでコードをデプロイできる Cloud Functions を使って簡単に自動化できるようになりました。
機能はそのままに、名称が変更
新機能の追加や Cloud Storage との統合に伴い、Firebase Storage は Cloud Storage for Firebase として生まれ変わったことをお知らせします。ここで特に強調しておきたいのは、Firebase Storage は Google Cloud Storage であり、Firebase を使用すれば、Google のインフラのスケールとパフォーマンスを最大限に活用した、モバイルやウェブのデベロッパーに最適な SDK を簡単に使用できるという事実です。
既存の Firebase SDK for Cloud Storage は、iOS、Android、JavaScript、C++、Unity で引き続き利用でき、データが Snapchat、Spotify、Google フォトなどを支えているインフラに格納されます。そして、Cloud Functions や自分のサーバーからデータにアクセスしたい場合には、いつでも Cloud Storage サーバー SDK を使ってアクセスできます。
この拡張された Cloud Storage for Firebase は、きっと皆さんに気に入っていただけるはずです。今後、これを活用してアプリを作成される際には、ぜひ Twitter、Facebook、Slack、Google Group のいずれかで状況をお知らせください。皆さんのアプリのリリースを楽しみにしています。
Posted by Khanh LeViet - Developer Relations Team