結論から言うと「時代設定は明確に決められていない」というのが答えであるはずです。
まず、かなり小さく描写されていて見えにくいですが、第166話に出てきた教室の黒板に「1月2日(月)」と書かれていました。1月2日が月曜日なのは令和だと2023年ですが、平成にも該当する年はありますので、この点からは特定できません。
そこで、令和と思われる要素と、平成と思われる要素を挙げていきます。
【令和要素】
・令和の総理大臣がTVに映っていた(8巻巻末のおまけより)
・令和にブレイクした芸人のネタが出てくる
【平成要素】
・ガングロギャルが出てくる
・桃の部屋のTVがブラウン管
・卵1パック(10個入り)が123円(税込129円)で消費税5%→消費税が5%なのは平成26年3月まで(4巻巻末のおまけより)
・登場したとあるバンドの風貌が明らかに平成
アニメだとチャンネル切り替えでバカ殿がやっていたので、これも平成要素ですよね。
ざっとこんなところで、オカルンがガラケーを使っている事も考えるとやはり平成のように思えますが、上記で挙げた令和の要素と辻褄が合いません。逆も然りで、令和だと考えると、消費税が5%というのは矛盾しています。
あと星子は桃に、ターボババアを「近代妖怪」だと説明していました。「近代」というくらいですから、少なくともここ100年以内に出てきた妖怪であるはずです。しかし、ターボババアはオカルンのリュックに忍び込み学校へ着いてきたとき、「学校なんて何百年ぶりだぜ」と言っていました。「何百年」ということは、ターボババアが人間として生きていたのは少なくとも300年以上前だと考えられます。これも矛盾していますよね。
これらの矛盾点を踏まえると、「龍先生はそこまで明確に時代設定をしていない」と考えるのが普通であり、真理なのではないでしょうか。