主人公も、夫の浮気相手ないしストーカーではないかと主人公が疑っている美春も編集の仕事をしており、パソコンを使い、目を酷使しています。足つぼマッサージ店で主人公は目の疲れを訴え、店員さんから中指の腹が目に効くツボだと教えてもらったのでしょう。同じ店ですし、中指が目のツボだということを美春も教えてもらっていると思われます。そして足の中指の腹をつまむとその感触がぷくんとしたマスカットの触感にあまりにも似ていた。「若い女（美春）の、ぷくんとした足の指なら、さらに近いだろう」裸足の中指をつまむということは他も脱いでいる可能性は高いでしょうし、旦那の「葡萄の皮を剥いてやるぐらい親しくなってる。だけど、まだ慣れちゃあいないってことかな」という独白は裸足の中指をつまむ仲だと美春さんと旦那の間柄をゲロった告白のようにも思えます。マスカットの感触→美春の裸足の中指のぷにんとした感触→そこは目のツボ→同業であり、やはり目に問題を抱えているであろう配偶者である主人公を心配する。…まあ、状況証拠でしかなく、勘違いで押し切れるレベルだし、ちょっと弱いよなあとは思うんですが。ただこの「どう繋がるのか分からない話を、よく始める」旦那ならこの先、いくらでもボロは出してくるなとは思いました。