フリーダム と リバティ とは、どう違うのですか?

英語156,568閲覧

1人が共感しています

ベストアンサー

このベストアンサーは投票で選ばれました

この回答はいかがでしたか? リアクションしてみよう

その他の回答(4件)

簡単に言えば、freedom は、英語の本来言葉で、liberty は仏語からの輸入語です。英米人は、「自由」は英国で生まれた概念であると自負しているので、日常語としては、liberty よりも freedom という言葉を好みます。でも、「自由の女神像」だけはフランスから贈られたものなので、仕方なしに the Goddess of Liberty と言っています(それでも、なかには、Miss Freedom と言う人もいますが・・・)。

ほぼ同意語として使われることもありますが、 freedom 「もの『からの』自由」 liberty 「もの『における』自由」 と考えると理解しやすい。 free from, freedom from とは普通に言いますが、liberal from, libetry from は少ない。 liberty で、例えば奴隷制『からの』開放、という使われ方もありますが、それは「獲得された状態」を指していると思います。 しかし、「言論の自由」は、freedom of speech のほうが liberty of speech より普通ですから、必ずしも当てはまらないこともあります。

語源とは無関係に、現代英語では明確な違いがあります。 libertyは、客観的な自由、制度としての自由です。奴隷制、性差別、独裁、戦争、抑圧、束縛などから解放されて、人権が保障されること、これがlibertyです。いいかえれば、抑圧「からの」自由、差別「からの」自由であり、libertyは「~からの自由」といえます。 freedomは、主体的な自由です。独裁体制下でも、奴隷制度の下でも、禅を修行をすれば心の自由が得られます。これはlibertyではなくfreedomです。feedomは自分を取り囲む外の世界のことではなく、自分の心から発して、自分から追究するものです。精神の自由、思想の自由などは、自分からそれを求める自由、いいかえれば、「~への自由」といえます。 今は在庫切れですが、岩波新書の名著「自由の問題」岡本清一がこのことを詳しく説明しています。

英語を生業としている者です。 簡単に語源を解説しますと、"freedom"が、"old English"の"freo"に由来し、「自由な状態」を言います。一方、"liberty"は、別の方の指摘どおり、ラテン語の"liber"に由来します。 英語の発達の歴史から考えると、本来語を身近な一般語として使い、ラテン語をそれに関する語句に当てたといういきさつがあります。例えば、「手」は 本来語は"hand"です。一方ラテン語は、"manu"です。「手」という本来の意味に関するものは、"handful"「一握りの」やhandy"「手で扱い易い」と言うように使われたのです。一方"manu"は、manual"「手引書」や"manuscript"「原稿」のように、手で扱う事柄、物に使うというように区別し始めました。ということは本来語の"freedom"を一般語としての「精神的自由」に当て、"liberty"を自由に付随する意味で「社会的自由」と定義したと推測できます。ですから、法律の条文には、"liberty"の方がよく使われているようです。 しかし、どちらも置換可能な場合がありますので、慣用表現以外はほぼ同じと考えて差し支えないと思います。