空腹時に食事をとった際に激しい腹痛が起きるとのことですが、この症状にはいくつかの原因が考えられます。また、現在服用中の薬(イリボーと桂枝加芍薬湯)が関係している可能性もあります。以下に詳しく説明します。
考えられる原因
1. 過敏性腸症候群(IBS)
特徴
空腹時や食事後に腸が過敏に反応して腹痛を引き起こすことがあります。
ガスや下痢なども症状としてよく見られます。
関連
処方されているイリボー(リナクロチド)は、IBS(特に下痢型)の治療薬として用いられます。腸の動きを調整する薬ですが、初期段階で腹痛が増悪することがあります。
2. 胃の病気(胃潰瘍、胃炎、十二指腸潰瘍)
特徴
空腹時や食事直後に胃酸の分泌が活発になることで、胃粘膜や腸粘膜が刺激され、激しい痛みを引き起こす可能性があります。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍の場合、空腹時や食後のタイミングで強い痛みが出ることがあります。
3. 食後過敏症(早期満腹症や胃排出障害)
特徴
食後に胃の内容物が腸に送られる際に過剰に反応し、痛みを感じることがあります。
桂枝加芍薬湯は腸の過敏性やけいれんを和らげる漢方薬ですが、完全に症状を抑えられないことがあります。
4. 腸管ガスや腸内フローラの乱れ
特徴
食事後に腸内ガスが過剰に発生し、それが腸を圧迫して激しい痛みを引き起こすことがあります。
腸内のバクテリアバランスが崩れていると、下痢やガスも併発することがあります。
5. 腸の癒着や腸閉塞の初期症状
特徴
過去の手術歴や腸に炎症があった場合、腸が部分的に狭くなる「腸の癒着」や「腸閉塞」が疑われます。
食事が通過する際に激しい痛みを引き起こします。
6. 胆のうや膵臓の疾患
特徴
胆石や膵炎の場合、食事後に胆汁や膵液の分泌が刺激されて痛みを伴うことがあります。
背中や右上腹部への放散痛を伴うこともあります。
次のステップ
医療機関の受診
既に病院に通われているようですが、以下の追加検査を検討することをおすすめします。
必要な検査
胃腸の検査
胃カメラや腹部超音波検査を受け、胃潰瘍や腸の状態を確認。
血液検査
炎症マーカーや膵臓・肝臓の機能をチェック。
便検査
腸内フローラや感染症の有無を調べる。
CTまたはMRI
腸の癒着や胆石、腫瘍の有無を確認する。
日常生活での対処法
食事のタイミングと量を調整
空腹状態を避け、少量の食事をこまめに摂る(1日5〜6回の分食)。
消化に良い食事(おかゆ、スープなど)を選び、刺激物を避ける。
ストレス管理
ストレスが腸の症状を悪化させる場合があるため、リラックス法を取り入れる。
薬の服用タイミングを調整
イリボーは医師の指示通りに服用することが重要ですが、効果や副作用について再確認のため相談するとよいでしょう。
病院に再相談すべき理由
痛みが耐えられないほど強い場合
単なる過敏性腸症候群ではなく、胃潰瘍や腸の病気の可能性があります。
症状が悪化している場合
処方された薬が適切でない可能性があり、再調整が必要です。
食事後の生活に支障が出る場合
適切な診断と治療がなされないと、慢性的な状態になり生活の質が低下します。
まとめ
現在の症状は過敏性腸症候群や胃・腸の疾患が関与している可能性が高いですが、胃潰瘍や膵臓、胆のうの疾患も考えられるため、追加の検査や医師との再相談を強くおすすめします。
もし痛みが激しい場合は、無理をせず早めに医療機関を受診してください。お大事にしてください!