あなたが受けたアドバイスが完全に的外れで、あなた自身の感覚が正しい。
おそらくアドバイスをくれた元運転手の人は『現場仕事の消耗品であるトラックドライバーが小綺麗な格好しても意味が無い。むしろナメられるぞ!』という私的な感覚から私服での面接を進めたのだと思う。実際、昭和の頃は運輸業界のブラック度も最高潮に酷かったから、その環境で働く覚悟さえあれば 合否に格好など関係無かった事も事実かもしれない。
実際 あなたが受ける会社が地元の小規模なトラック屋だとしたら、人が居ないご時世だから 男でも女でも外人でも どんな格好で面接に行っても受かるとは思う。会社側も消耗品として使う頭数に常識など求めては居ないので。
しかし あなたを新人からちゃんと育てて 将来は会社を支える人材になって欲しいと思っている会社や中堅から大きくなろうとしている会社、 大手企業との取引がある会社へ面接に行くのであれば、あなたの方も会社の期待や 社会人としてまともな仕事を探してココに来ました!という気持ちの表れとして、まともな格好=スーツで面接に行った方が良いし、入社する『だけ』なら私服でも通るかもしれないが その後の昇進や 新たな現場へ乗り入れする人選で選ばれる様な期待される人材になるには 初めの段階で常識のある人間である事を会社に示しておいて損は無い。
現に私も、面接へ行く際 会社から私服で気楽に来て下さいねぇと電話口では言われたが、しっかりスーツで行って、所長から何度もタメ口で会話を返しそうなフランクな会話や質問をされても 営業職とバス運転の接客で使っていた丁寧な日本語で返した所、面接10分で 明日から乗務の新人教育に入るので 朝9時に 今から渡す制服で来て下さい。と就活1発目開始10分で合格したし、初任給からかなり高額な給与をもらっている。
余談ではあるが 今 運輸会社はどこも 会社で問題を起こしてあちこち転々としている様な不良人材を採用しない様に 格好や言葉遣い、常識の広さなどについて 採用時に特に注意を払っている。なので ちゃんとした会社への面接時に 私服OKというのが どこまで本当にOKなのか?という事も もう一度疑った方が良い。
私が過去に居たバス屋も3市へ乗り入れる広範囲な大手バス屋だったが 応募要項には私服面接OKと記載していたが、よほど学歴のある人材以外が私服で来た場合は必ず落としていたと、後から聞かされた事も含めて、まともな会社は多様化の時代であってもある程度の良識を求めて然るべしという事。
ただ、面接後にトラックやフォークへ試乗する可能性もあるから、スーツは必ずパンツスタイルで行く準備を整える事をお勧めする。
また 私服で良いというアドバイスが的外れである もう一つの理由としては、どんな会社でも面接は会社の責任者や幹部の人が面接をすることになると思うが、基本的に幹部は現場でトラックに乗る事はほとんど無く、営業車で得意先やクライアントへ行って商談をしているはず。つまり その人達と対等な間柄の相手の人も必ずスーツを着ている。
なので、スーツを着て面接を受ける事で 相手にも対等な社会人と話している雰囲気を与え、私服よりも有利な面接になり易いはず。
なので当日はスーツ一択。
前日までに受け答えのシュミレートをちゃんとして、変な日本語が無い様にすれば基本的に問題無く通るはず。