ガウス病についてどう思いますか？ ガウス病とはガウスに関係ない現代の数学や物理の功績に対してもガウスの名を冠した名前を用いることです。 機械学習のガウス過程や、その他にもそんな例はたくさんあります。 どうもガウス=正統、みたいなニュアンスで命名されていることが多いように思います。 個人的にはガウスは好きではありません。数学を科学の女王であると言ったり整数論は数学の女王であると言ったり、やたら高慢で子供っぽい部分が目につきますし、よく比較されるオイラーと比べて自然と言うよりは計画的、恣意的な流れで数学を進めていたように見えるからです。 正直なところ、整数論自体にその雰囲気は強く感じます。代数学の発展の中で表現論や代数トポロジー、圏論といった分野は比較的自然に生まれてきて発展してきたのに対し、整数論は整数論を発展させようと言う目的意識やプログラムのもとで発展してきたように思うからです。例えてしまえば冷戦期のロケット開発競争みたいなもので、天才たちが全力投球しているし目を見張るような議論や成果が多いのは確かなのですが、私にとって数学で一番大切だと思う自然さに欠けていると考えてしまうのです。 どう思いますか？