イエスの言葉を文字どうり受け止めれば女性にはいっさいの性愛を抱いてはいけないことになります。>女性を心に思い浮かべ恋い慕うことさえ禁止です。 ギリシャ教父 オリゲネスは福音の精神を完全に生きようと自ら去勢していたという説もある 笑えない話ですが、 中世のカトリックの性道徳は厳格で、夫婦であってもセックスは生殖のためのものであって快楽のためのものではないから、必要以上の快感をえないように、性 器の部分に穴が開いた布をかぶって、裸身同士が触れ合うことがないようにして正常位のみでセックスしなさい、が公式見解だったはずです。 キリスト教において、エロスの愛、エピスミア（渇望）の愛といった生命のリピドーを含む愛は否定され、本来は日常的な愛を表すアガペーという言葉が、極度に理想化され、他の欲求を含む愛と対立的に用いられた。 マタイ５：２８ しかし、わたしはあなたがたに言う。だれでも、情欲（エピスミア）をいだいて女を見る者は、心の中ですでに姦淫をしたのである。の文脈では「他人の妻」と訳すのはあり得ない話です。 情欲と訳されてい（エピスミア）本来は恋愛などで異性に「会いたい」という強い願望を表す時などに使われる言葉です。「愛」と訳したほうがさらに良いのかもしれません。 (ティーリッヒやレオンモリスによればエピスミアは愛と訳しうるギリシャ語の一つです） １、欲求としての「愛」を乗り越えなければイエスの言うような無私・無我の「愛」には達成できないという主張というのが一つの考えです ２、それとも、人には出来ないほどの厳しい文言を突きつけることで、自分には罪はないと思いあがった人間に自己の「罪を自覚」させるための文言という理解も成り立ちそうです。 ３、生を断ち切り浄化された心の世界に達せなければ、浄福の世界「天の国」に入ることはできないという理解も考えれます。 この部分はキリスト教団もてあます文言のようで、イロイロ言い分けのような解釈が牧師のブログ等で見られます。新共同訳ではついに 「女：を「他人の妻」に翻訳の名による「改ざん」までしてしまいました。 新井献のイエスの言葉での解釈。 マタイ / 19章 12節 天の国のために自らを去勢する者もいる。 普通に読解すれば、「イエス・キリストの言葉（新井献著）」の読みが正です。 ｐ６０ マタイ福音の文脈では・・女に何らかのお思いを抱くことなく・・イエスは人間に、文字どうりそのように生活することを命じている。 ｐ６２マタイ教団には去勢者のグループが存在した・・・・人間は「性」を断ち切らねばならぬ。 人は天の国では天使のようになるのだ。 キリスト教愛と結婚の変遷」 http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n352815