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ソニー、1型センサー+25倍ズームの「RX10 III」を国内発売
DRAM一体型の積層CMOS カスタマイズ可能なレンズリングも
Reported by 本誌:鈴木誠(2016/4/8 10:08)
ソニーは、1型センサーの高倍率ズーム機「RX10 III」(DSC-RX10M3)を5月20日に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は税別17万円前後の見込み。
35mm判換算24-600mm相当F2.4-4の25倍ズームレンズを搭載する高倍率ズーム機。海外で3月29日に先行発表されていた。
同シリーズの既存製品「RX10 II」は24-200mm相当で全域F2.8のレンズを搭載しており、得意な撮影シーンが異なる新モデルといえる。より高倍率のレンズを搭載したことから、ボディサイズは一回り大きくなり重量も増しているが、その他の基本仕様は継承している。
撮像素子はRX10 IIやポケットカメラの「RX100 IV」と同じく、1型で有効2,010万画素の積層型CMOSセンサー「Exmor RS」を搭載。最高感度はISO12800。DRAMメモリーを一体化したことで高速読み出しを可能としており、最高960fps(40倍)のスーパースローモーション動画撮影や、電子シャッター撮影時の歪みを抑えた「アンチディストーションシャッター」を利用できるのも同様。4K動画記録機能も搭載している。連写速度はAE/AF固定で最高14コマ/秒。
レンズは「ZEISSバリオ・ゾナーT*」銘。従来より枚数を増やした9枚羽根の円形絞りを採用。ワーキングディスタンスは広角端で3cm、望遠端で72cm。シャッタースピード換算で最高4.5段分の手ブレ補正機構を備えている。フィルター径は72mm。内蔵NDフィルターは省略された。
レンズ鏡筒には、3つの操作リング(レンズリング)を装備。フォーカス、ズーム、絞りの3つの機能が割り当てられており、ズームリングとフォーカスリングは機能の入れ替えと回転方向の変更を可能としている。
また、鏡筒を保持した左手の親指部分には、フォーカスホールドボタンを装備。カスタムキーとして「ズームアシスト」(自動ズームアウトで被写体を探しやすくする機能)などの任意機能を割り当てることもできる。
EVFは0.39型約236万ドットの「XGA OLED Tru-Finder」。液晶モニターは3型約123万ドットで、上107度、下42度の可動式。
バッテリーは「NP-FW50」。USB充電に対応する。撮影可能枚数は約420枚。Wi-Fi/NFC機能を搭載する。
外形寸法は132.5×94×127.4mm。重量は1,095g。
別売で専用ジャケットケース「LCJ-RXJ」(希望小売価格・税別1万2,500円)を用意する。