陰鬱な中年男性の実存を描き出せず、失敗に終わってしまったシナリオ。 最終的にいつもの「少女に実存を見出す」というお決まりのパターンになる。 創作業の苦悩描写は、このライターのヒト『MUSICUS!』来島澄√やったんだろうなって感じ。 結局は「如何にして少女に救われたか」という個別具体的事例に帰結する。 普遍性を投げ捨てたので語り部を中年男性にした意味が欠落してしまった。 最後は突如妊娠エンド。少女が中年男性に妊娠を言い出せず別離という雑なオチとなる。 結局のところ「少女による自己救済」に終始し「中年男性の実存」は放り投げられた 小説を書けなくなった中年男性が一人の少女の為だけに文章を書く 【1…
アルビノ少女「世凪」を救う為、過去・現代・未来の3つの文芸を巡る話を1つに統合せよ。 1人のヒロインをモチーフとする異なる話を統合していく作品には有名な前例が存在する。 このパターンは個別√がグランド√の為の装置にしか過ぎなくなるという弱点を持つ。 故に個別√がシナリオ全体の中でどのような機能を持つか、その意義付けに注目が集まる。 おそらく世凪のトラウマが個別√により一つずつ昇華され、アルティメット世凪が爆誕。 アルティメット世凪により個別での世凪をモチーフとしたヒロインズも救済されると予想。 果たして過去の名作を超えられるか、二番煎じに終わるか見ものですね。 正ヒロイン「世凪」をモチーフにし…