文芸評論家。
1941年08月06日、兵庫県に生まれる。1965年、東京大学経済学部卒業。1967年、同大学大学院英文学修士課程修了。 1968年]、『三田文学』を介して中上健次と知り合う。1969年、「〈意識〉と〈自然〉――漱石試論」(『群像』1969年06月号)で第12回群像新人文学賞受賞。文芸批評家として出発する。1975年から1977年までイエール大学東アジア学科客員教授として渡米。ポール・ド・マンと知り合う。1985年、『資本論』の価値形態論に着目した論考『マルクスその可能性の中心』(『群像』1974年04月号−09月号; 1978年、改稿版を単行本として刊行)により亀井勝一郎賞受賞。『日本近代文学の起源』を刊行した1980年から翌年までイエール大学比較文学科客員研究員。『隠喩としての建築』を刊行した1983年から翌年までコロンビア大学東アジア学科客員研究員。1985年より『群像』誌上に『探究』の連載を開始。他者、言語、外部の問題に取り組む。連載は『探究I』(1986年)、『探究II』(1989年)にまとめられるが、1993年から開始された「探究III」は未完。1988年、市川浩、鈴木忠志とともに横断的な批評誌『季刊思潮』(思潮社)を創刊(1990年第8号終刊。第3号より浅田彰が編集に参加)。1991年から浅田氏と共に『批評空間』(1991-1994、全12号、福武書店)、1994年から第II期『批評空間』(1994-2000、全25号+増刊1号、太田出版)、2001年には(株)批評空間を結成し、同社から第III期『批評空間』の刊行を開始した。1996年、『坂口安吾と中上健次』により第7回伊藤整文学賞受賞。2000年、「資本と国家への対抗運動」NAM(New Associationist Movement)を立ち上げる。2001年、『トランス・クリティーク――カントとマルクス』を刊行。 現在、近畿大学国際人文科学研究所所長、コロンビア大学比較文学科教授。阪神タイガース・ファン。
*1:絓秀実 : はてなキーワード「すが秀実」を參照のこと