和気清麻呂、和気広虫を祖とする公家、医師の一族。 清麻呂の元の姓は藤野別真人だが、垂仁天皇を遠祖に持つ皇別氏族と伝わる。 宇佐八幡宮神託事件での功績から、宇佐神宮への勅使はこの一族が務めることが慣例となっていた。 なお、天台宗の総本山・比叡山延暦寺を鬼門とする平安京への遷都を薦めたのが清麻呂で、和気氏は後も天台宗、真言宗を援助しているのだが、その関係は不明。
こんばんは! クリックをありがとうございます。 松本敏です。 金曜は待ち遠しく思う日でありながら、もう1週間が終わったのかともの寂しさも抱く日でもあります。 明日明後日と家の用事が詰まっているので、休む時間を上手く作っていきたいものです。 さて、今日の取り組む日本史の勉強についてです。 今夜は文化史の2週目をやります。 仕事前に教育史をやりましたが、平安時代の藤原氏の勧学院、和気氏の弘文院といったものが押さえられていませんでした(^o^;) 後は江戸時代の藩学と私塾も三割覚えていないものもありました。 とは言え、取り組むものは凡そ半分になっているので、やりやすくはあると感じています。 少しでも…
社川を上流に遡ると、大庭八社の中で、「大社」と呼ばれる、佐波良(さわら)神社、形部(かたべ)神社がある。 この2つの神社は、1つの社殿に合祀されている。 佐波良神社、形部神社 佐波良神社の祭神は、佐波良命である。この神様は、先日紹介した和気氏の祖先神の一柱である。 大庭八社に和気氏の祖先である弟彦王と佐波良命が祀られていることから見ると、やはりこの地は和気氏と何らかの関係があったようだ。 拝殿 形部神社の祭神は、神阿多津姫(かむあたつひめ)命である。別名木花之佐久夜比売(このはなのさくやびめ)命である。 神阿多津姫命は、大山津見命の娘で、邇邇芸(ににぎ)命の妻となった。邇邇芸命は、初代神武天皇…
岡山県真庭市社にある8つの式内社、大庭八社の内、「二宮」と呼ばれているのが、久刀(くと)神社、長田(ながた)神社、菟上(うのかみ)神社、壱粟(いちあわ)神社、大笹(おおささ)神社の5社である。 大庭八社の神紋 二宮 壱粟神社と大笹神社が一つの社殿に合祀されていることから、社殿は4つになっている。 大庭八社の中で、形部(かたべ)神社と佐波良(さわら)神社が「大社」と呼ばれている。この5社はそれに次ぐと言われているから、二宮と呼ばれているらしい。 二宮 この二宮の北側には、「オノカミ」という地名が残っていて、そこから祭祀用の土器が発掘された。そのため、本来別々の場所に祀っていた神社を、ここに集めた…
和気郡 の式内社は、1座です。神根神社(コウネジンジャ)。式内小社です。 『 和気郡 』は、Wikipedia では、 721年(養老5年)に赤坂郡より東部(吉井西岸地域)・邑久郡より北部・北東部それぞれ割譲し設置された藤原郡(東野郡、藤野郡)が、788年(延暦7年)に吉井川を 境に西側を磐梨郡、東側を和気郡として分割して設置された。 当地は奈良・平安時代に活躍した和気清麻呂の出身地域であり、隣接する磐梨郡とともに豪族和気氏の勢力下にあった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『岡山県神社庁』では、 旧社格 : 郷社 鎮座地 : 備前市吉永町神根本1147 御…
東京国立博物館 - 展示・催し物 展示 平成館(日本の考古・特別展) 創建1200年記念特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」 上野の東京国立博物館「神護寺―空海と真言密教のはじまり」に行ってきた。 和気氏の寺院、空海の真言密教の寺としての神護寺、そして文覚による復興とその後の歴史という複数の面を見ることができる特別展だ。 1番の目玉は修復された高尾曼荼羅で修復や解説の映像と合わせて観ると壮大だ。 他にも仏像、仏画、仏具、経典といった仏教関係の品以外に伝頼朝像をはじめとする絵画や工芸品など色々あって見応えがある。 大きい展示品が多いが、『風信帖』をはじめ文字史料のところは混みやすい。 それ…
創建1200年記念特別展「神護寺ー空海と真言密教のはじまり」 ■2024年7月17日~9月8日■東京国立博物館 824(天長元)年の創建から今年で1200年となる神護寺の非常に大掛かりな東京出開帳特別展です。 春は桜、初夏は曝涼の寺宝展、秋は紅葉と、それぞれに忙しくなるお寺です。冬も様々な行事が連続する上に、年を跨いでしまうタイミングでもありますから「創建1200年」と謳いにくくなります。結果としてこの時期、真夏の開催となったのかもしれません。酷暑の上野公園を朦朧となりながらトボトボと歩き、なんとか東博までたどりつくことができました。それなりにお客さんが入っていましたけれど、会期が始まったばか…
古墳・古墳群が存在するということは、その場所に特定の集団がいたことを 意味します。そして、その集団の「拠所」として、神社が存在することは 自然なことです。そしてその場所は、神聖とみなされる磐座・巨木・山、等でしょう。仏教伝来までは、御祭神という概念は無かったと思います。従って、神社名から御祭神を推測することは意味のない事だと思います。 そこで、備前国の古墳と式内社の分布について調査したいと思います。 下記の地図は、中大規模の独立墳が多いので、補足は「おかやま全県型GlS」を 利用しました。山間部の式内社付近には古墳は少ないが、南部では式内社の近くには 多くの古墳があります。 邑久郡・安仁神社 …
今まで岡山県の各市町村ごとにおすすめスポットをご紹介していきました。 魅力たっぷりのスポットが数多くあり、観光や旅行の思い出になる場所ばかりです。 今回は【岡山の観光スポットまとめ!一度は訪れたいおすすめスポット】について見て行きましょう! 皆様の素敵な旅の参考になれば幸いです。 一度は訪れたい王道スポット! 高梁市のシンボルになっている建物!【備中松山城】 アクセス方法 日本三名園にも選ばれているスポット!【後楽園】 アクセス方法 お城好きにはたまらないスポット!【鬼ノ城】 アクセス方法 岡山市のシンボルにもなっている!【岡山城】 アクセス方法 子供の頃を思い出す方も多い!【旧吹屋小学校】 …
皆さんは和気町(わけちょう)に行かれたことありますか? 豊かな自然と奈良時代の偉人が産まれた場所として知られ、自然と花々が織りなす美しい景色が魅力の町なんですよ。 今回は【自然の中でのんびり過ごせる町!和気町を観光しよう】についてご紹介していきます。 魅力あふれるスポットが数多くありますので、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。 和気町の魅力について! 和気清麻呂ゆかりの地!【和気神社】 アクセス方法 ぜひ春に訪れてほしい!【和気町藤公園】 アクセス方法 町を一望できるスポットとして有名!【由加神社】 アクセス方法 可愛い動物に癒されて!【ハッピーホースファーム】 アクセス方法 どこか神秘さ…
京都で神社仏閣を拝観すると、有名な絵師による襖絵や障壁画、天井画、掛軸、屏風絵などを見る機会が多くあります。京都の美術史や代表的な画家(絵師)、どこでどのような絵画に出会えるのかなどを簡単にご紹介します。 京都の美術史 平安時代から室町時代 京都では、平安時代に仏画を中心とした仏教美術が発達しました。鎌倉時代には中国から水墨画が伝わり、室町時代には明兆(みんちょう)、如拙(じょせつ)、雪舟、狩野派の初代である狩野正信などが活躍しました。 明兆:東福寺の画僧。「画聖」と称されました。代表作は「五百羅漢図」 如拙:相国寺の画僧。代表作は「瓢鮎図(ひょうねんず) 」 雪舟:相国寺・東福寺で修行した画…
特集『律令官人制研究の新展開』 ◆律令官人制をめぐる諸問題:サボる官人を中心に(上村正裕*1) (内容紹介) 「官人のサボり(懈怠)」が論じられていますが小生の無能のため詳細な紹介は省略します。 参考 【歴史遺産コース】歴史研究の進め方―通説を疑ってみる― | 歴史遺産コース | 通信教育課程 こんにちは。京都芸術大学歴史遺産コース業務担当非常勤講師の上村正裕です。 私は日本古代史を専門にしていますが、天皇のあり方に強い関心を持っています。 平安京遷都や蝦夷征討などを実現した桓武天皇は、専制君主であると思っている人が多いことでしょう。 ただ、桓武天皇には、こんな逸話があります。 「進奏の紙、臭…