大阪大学の発祥の地・中之島キャンパスについては以前に触れた。今回は現行の二つのキャンパスを取り上げる。 豊中キャンパス 通称:阪大坂構内に入っても校舎群まで坂を登る。 阪急石橋阪大前駅 都心・梅田から電車で30分足らずの大阪郊外、主に文系学部と理学部、基礎工学部などのキャンパスとなっている豊中キャンパスは、元は大阪医大附属病院分院そして旧制浪速高等学校があったが、その開設以前は待兼山(まちかねやま)という丘陵地で山林だった。今も残る旧制浪速高等学校の校舎が「大阪大学会館」として象徴的な校舎となっている他、病院分院の建物は「総合学術博物館」になり、記念庭園の「浪高庭園」もあって、キャンパスの歴史…