地球物理学で提示されているモデル「全球凍結」(Snowball Earth) は、最近では高校の地学の教科書にも載っていると聞いて、いよいよ定説化してきたと感じる。 地球46億年の歴史の中で、少なくても2回、地表が凍結したという話である。最初に聞いた時には4,5回と言われていたような記憶があるので、回数はその後の議論で減ったのかもしれない。 この仮説の、現代社会に示唆する重要な点は、凍結の終わり方にある。 すなわち、気候ジャンプ、地表面での平均気温が60℃以上にもなろうかという、温室効果である。 地球大気温度の安定点は、アルベドが80%を超えるような状態による全球凍結時の-40℃以下、現代の1…