西行の山家集を見て、好きになった和歌を紹介します。 わきてみんおい木は花もあはれなりいまいくたひか春にあふへき (ふる木のさくらの、ところさきたるをみて、山家集 94) ふる木のさくらの、ところさきたる この歌を見て、老木が花を咲かせる姿に生命の力強さを感じ、同時に自分が老年に入った中で、これからも花を咲かせるとはどういう意味かと考えさせられました。さらに、あと何回花見ができるかなとしみじみとした感慨に浸っています。 現代語訳特に心に留めて見てみると、老いて見える老木でさえ、花を咲かせているのは、なんともしみじみと感動的だ。今後自分は(この老木のように)何度、春を迎えることができるのだろうか。…