イスラエルの言語。ヘブル語。
ヘブライ語:עברית('ivrit)
通常、ヘブライ文字で表記される。大きく分けて、聖書の言語である聖書ヘブライ語と、イスラエルの公用語である現代ヘブライ語からなる。
聖書の全体のおよそ4分の3はこの言語で記された。
アフロ・アジア語族セム語派に属する言語で、同じくセム語派に属するアラビア語とはかなり近い。
アフロ・アジア語族に共通の特徴として多くの咽頭化音を持つ。アラビア語にはない特徴として、子音の顕著な摩擦音化がある。
音韻上ドイツ語やスラヴ語の影響を大きく受けている現代ヘブライ語では、咽頭化音は失われており、子音の摩擦音化も一部失われている。ただし、アラブ系ユダヤ人は咽頭化音を保存しているとされる。
時を表す文法概念は、聖書ヘブライ語ではアスペクト(完了・不完了)であるが、現代ヘブライ語では時制(現在・過去)で表す。